「これはスゴイわ」ゴッドマザー コシノアヤコの生涯 Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
これはスゴイわ
オープニングからテンポ良くいって、コシノアヤコの人生を振り返るんだけど「ミシンに出会った」ってシーンがカッコいいね。これで人生が拓かれてくんだなって感じが。
女学生のシーンに戻るから『ここは役者交代だな』と思うと大地真央がやってるのがいい。さすがにコスプレ感あるけど、面白くていいよね。
お父さんがアヤコを支えてくけど、お父さんはアヤコの商才を見抜いてたんだろうなって気がした。
結婚のところはね、当時の結婚制度の無茶っぷりを感じたな。当人の気持ちは無視だもんね。
そりゃ浮気したり不倫したりするよ。「この人が運命の相手だったんだ」って思うよ。
でも、これくらい強引に結婚させてたから、少子化とか起こらなかったんだとも思ったな。
戦後になって、アヤコがすぐに切り替えて、オシャレな洋服を売ってくところすごい。デザインセンスと商才の両方があるんだね。
この時代って、女の人が独りで生きるのが厳しい時代だよね。そんななか、アヤコは、なんとかやってくだけじゃなくて、先頭きって進んでる感じがすんの。
それを娘が見てたらね、お母さんカッコ良すぎだよね。そこを目指して突き進んだら、みんながファッションで成功するのも分かる気がしたな。
とはいえ、娘三人すごいんだよね。
ジュンコが装苑賞をもらったとき、ヒロコは服飾文化学院を首席卒業してるし、ミチコはテニスで日本一になってんの。なんかパワーが違う。
娘三人が成功したあたりで、アヤコが三人のデザインをパクって自分のブランド立ち上げちゃうのもいい。確かに、自分が産み出した娘が産み出したデザインなんだから、元は私だろっていっても良いかも知れない。
コシノアヤコの生涯がパワフルで面白いから、それを作品化したら面白いね。
加えて、脚本・池田テツヒロの観せかたもうまかった。
そしてなんといっても大地真央がすごい。女学生時代はコスプレ感があったものの、その後は役の年齢と同じ年齢に見える。御年いくつなんだ。
最後の旅立つシーンでは「こんな風に、向こうで待ってくれてる人がいるなら、旅立つのも悪くないな」と思ったよ。
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