NOCEBO ノセボのレビュー・感想・評価
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【”ダニ”今作は、フィリピン民間療法リベンジホラーであり、アンチファストファッション映画でもある。良くまあ、ロルカン・フィネガン監督は、こんな嫌な物語を思いつくよなあ。ハア・・。】
■ファッションデザイナーのクリスティーン(エヴァ・グリーン)は、夫フェリックス(マーク・ストロング)と幼い娘ボブスと共にアイルランド・ダブリン郊外で豪華な邸宅で暮らしていた。
だが彼女は、左手の痺れや、無呼吸症候群、記憶がなくなるなど原因不明の体調不良に悩まされ始める。そんななか、ダイアナ(チャイ・フォナシエ)と名乗るフィリピン人の若きメイドが彼女達の邸宅に現れる。
クリスティーンは雇った記憶がないが、彼女はクリスティーンがフィリピンのファストファッション工場で知り合ったといい、彼女は自身の記憶に不安を覚えているので、それを信じて彼女を雇い始める。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・今作の、アイルランド・ダブリン出身のロルカン・フィネガン監督の前作「ビバリウム」も、じわじわ来るイヤーなホラーであったなあ。
・今作も、前半は明るい顔をしたダイアナの、フィリピンで呪術者の老婆からその力を受け継ぐ、小鳥が老婆の口からダイアナの口へと移るシーンや、ダイアナがクリスティーン達の前では見せない暗い顔のギャップが怖い。
そして、ダイアナがクリスティーンに処方するフィリピン民間療法。
だーが、今作のタイトルの”NOCEBO"効果とは、ご存じのように、偽薬や偽治療による期待やにより、実際に体調が悪化したり、副作用の効果が出る事を言うように、ダイアナはクリスティーンに、偽薬や偽治療を行って行くのである。
■彼女の”NOCEBO"治療により、クリスティーンが見た巨大な”ダニ”が就寝中の彼女の身体を這い上がって来るシーンも、アー、嫌だ。
そして、ダイアナは吐き捨てるのである。”ダニめ!”と・・。
<そして、最後半。未だ元気だったクリスティーンがフィリピンの低賃金ファストファッション工場で、ダイアナを働かせ、彼女が娘を連れて来ていた時に、起きた火事により、ダイアナは愛娘を失った故に、クリスティーンの元を訪れたのである。
目的を達した彼女は、クルスティーン夫婦の豪奢な邸宅から投身自殺を図るが、地面に叩きつけられた彼女の口から出て来た小鳥が、ボブスの口に入って行くシーンは、嫌だったなあ。
良くまあ、ロルカン・フィネガン監督は、こんな嫌な物語を思いつくよなあ。
今作は、フィリピン民間療法リベンジホラーであり、アンチファストファッション映画でもある。>
「平和で幸せな一家」というのは違う。 妻は精神的に病んでおり、夫と...
ホラーの向こう側
じっとりねっとり!湿度を感じる
ユニークだがごちゃごちゃしていて中途半端さはあった
ファストファッションの構造への批判と、呪術・オカルトというテーマの組み合わせがとてもユニークだと思いましたが、この二つの要素が惜しくもうまく調和しきれておらず、どっちつかずな印象を受けてしまいました。
ホラーの要素はありますがかなり控えめなので、
苦手な方でもなんとか観られると思います。
中盤まで意味不明で不気味なダイアナの正体や目的が、ストーリーを通じてだんだんと明らかになっていく様は良かったです。
超能力?呪術?あたりの設定はこれで1本の映画になれるくらいしっかりしていたので、
そこにファストファッション批判という全く違う領域の要素が加わることで少しごちゃごちゃしてしまったかな。
幼少期にフィリピンに行ったことがあるので、
街の風景がとても懐かしく、フィリピンらしさを感じることが出来ました。
アイルランド×フィリピンという舞台設定も異色で面白かった。
テーマの中途半端さはあまり気にせず、
ユニークな設定のほんのりホラーな映画が観たいのであれば、全く問題ない作品だと思います。
例えるなら、エスターみたいな映画です。
テーマ性を重んじすぎて、映画として面白みがない
『ビバリウム』の監督か、と後で調べて納得な、身体干渉と肉体のっとり。
不気味ではあるが、怖くない。
きっと主人公が悪人なんだろうな、と思わせる出だしなので、予定調和に閉じていった感。
ファストファッションと言われる、諸外国へ安く大量に服を作らせるシステムへの批判が根底にあり、その手段としてホラーを使ったような出来は、着目点はいいけど映画として面白くないという『ビバリウム』と何ら変わらない欠点を有したものだった。
なんだかもっとな映画
カリメロ
幻覚や身体の震えと記憶喪失に悩まされるママと、彼女の症状を取り除くアジア人家政婦の話。
ある日仕事場で電話をしていると目は曇り皮膚の爛れた犬がやってきて、目の前で身体を震わせ…夢?でも首の後ろに…。
そして8ヶ月後、体調不良に悩まされるクリスティーンの家に突如謎のアジア人女性がやってきて、あなたに仕事を頼まれたとかしかも住み込み的な(´・ω・`)となって行く。
民間療法というか、虫の駆除?と祈祷ってことですかね…でも犬はそもそも幻覚じゃ?
タネ明かしというか過去のことをみせられて話しはわかったけれど、イマイチしっくり来ないオカルト感と、結局大して怖くなく大きな音ばかりというつくりでイマイチ物足りず。
しかもこの過去の話し、観たことがある気がするのだけれどもしかしてリメイク?自信はないしタイトルもわかりませんけど…。
のせぼ
ダイアナさんよ〜(ネタバレありです。)
なんてことないような、あるような…
やったね❗️
久しぶりの〝後味悪い〟系‼️
と言っても、ラース◦フォン◦トリア監督の『ハウスジャックビルト』に比べれば大人と幼児くらいの差はあるから、まぁ、大丈夫。(なにが?)
なにしろ、
①エバ◦グリーンの美形…目も鼻も口も福笑いのパーツにしたくなるほどクッキリ整っている。
②マーク◦ストロングのコワモテと優しさが矛盾なく同居してるハンサム。
この2人が共演なのですから、そりゃ見ちゃいます。
東野圭吾さんのラプラスの魔女からの派生作品(前日譚だったかな)のタイトルに『魔力の胎動』というのがありましたが、この映画は『胎動と継承』のように見えなくもない。
ラストに次々と子どもが生まれてきたあの映画の〝オエッ〟
にも似た雰囲気がこの映画にもあります。
なんか、見えなくもないとか似た雰囲気とか、二番煎じの寄せ集めみたいに聞こえなくもない変なレビューになってしまいましたが、決して面白くなくもない映画です。
「ビバリウム」のロルカン・フィネガン監督が、幸せの絶頂にいた家族が...
「ビバリウム」のロルカン・フィネガン監督が、幸せの絶頂にいた家族が恐ろしい怪異に見舞われる姿を独特の世界観で描いたホラー。
主人公クリスティーンを「007 カジノ・ロワイヤル」の★エバ・グリーン、夫フェリックスを「キングスマン」シリーズのマーク・ストロング、謎の乳母ダイアナをフィリピン出身のシンガーソングライター、チャイ・フォナシエルが演じた。
もったいつけるわりには普通
「ヒドゥン」を連想してしまった。
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