「くらえマブリーぱんち」犯罪都市 NO WAY OUT MAKOさんの映画レビュー(感想・評価)
くらえマブリーぱんち
ここんとこ全然観たい映画が無いなー、と珍しく1ヶ月以上映画館に足を運んでなかった。
が、いつの間にか「犯罪都市」の新作が上映されてるじゃないの!
前作がついこの間の様な気がする。こんなタイトスケジュールで製作して良いモノなんて出来るのか?公開館数もエラく少ないし。
と、少々不安も有ったが、杞憂でしたね。
オープニングで今回の敵の残酷さを見せて、続いて主人公ソクトのエサ枠としか思えないモブの登場から待ってましたのマブリーぱんち。
完璧ですよ。寅さんみたいな安定感。
このシリーズ、意外と捜査の過程をしっかりと描いていて、他の刑事物に有りがちな主人公の前で事件が起こったり都合良く犯人が現れたりという展開が無い。
凶悪な犯人に苦労の末に辿り着き、必死になって追い詰めるという過程がしっかり描かれている事で、如何に主人公が剛腕無双だとしてもスリルに欠けるという事が無い。それでいてテンポが落ちないのも凄い。
まぁその分マブリーがスクリーンに居るだけで安心感がハンパないんだが(笑)。
毎度の事だが、何でこんな面白い映画の公開館数がこんなに少ないんだ?前作はもう少し観る劇場に困らなかったはずだ。自分が観た劇場も1日1回しか上映してなかった。
日本人が悪役なのがいけなかったか?
けど青木崇高いい役だったじゃないか。ヤクザの殺し屋なんだから悪役当然だろう?
見せ場もしっかり用意されていてキャラの扱いも良かったのに。
なんかこの辺、劇場側か配給側か分からないけど、要らん気を回す輩が居るんじゃないのか。
頼むからゴジラの枠ちょっとだけ空けてくれ。
と、いうわけで鑑賞のハードルがちょっぴり高いが、マブリーファンなら
オススメ。
蛇足
今回主人公ソクトの格闘スタイルが完全にボクシングになっていたのはどうしてだろう?アクション監督替わったのかな?
格好良かったんだけどソクトには、というよりマブリーには型に嵌まらない喧嘩スタイルの方が合ってると思うけどなぁ。