劇場公開日 2023年12月8日

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「イレーヌ・ジャコブ詐欺」Winter boy ababiさんの映画レビュー(感想・評価)

0.5イレーヌ・ジャコブ詐欺

2024年1月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

イレーヌ・ジャコブ主演「ふたりのベロニカ」が大好きなんです。
あの映画は映画館で何回も見直したし、ロンドンで別バージョン(結末が日本と違う)も見ました。サントラも持ってるしBDも持ってるし、とにかく好きなんです。

で。その息子が主演!ほんでポスター等写真でもなんか彼女の面影が??
とりあえず勢いでムビチケ購入!!

大晦日。今年最後の映画。劇場には自分入れて2人のみ(ロビーで待ってたら前の回は1人しか出てきませんでした…)
本編始まって、納得。だ、だまされた〜!!今年一番、最後の最後で、一番だまされた〜!

なんと華のないことでしょう!ポスターが超盛り奇跡の一枚でした。
だらだらした話に加えて、この子にほんとに華がないし、画面が持たないし、
まあ話がダラダラしてるのが一番悪いんだけど、この●サイクで美少年気取りの
映画をよく作ろうと思ったな〜…と。違う意味で感心。

まず肌が汚いって、この役では致命的では?
多少のブサイ●も肌がぴかぴかだったら若さという強みで乗り切れます。
乗り切れませんでした!

こういう超個人的な映画は、ハマる人にはハマると思うのですが、これに共感できるのは
「10代でゲイに目覚めて、体売りかけて、自殺未遂した人」くらい?
だいぶ限定されますけど?

青春映画であれば、誰しもが通る道みたいなもんがあって、主人公とキャラかぶってなくても多少なりとも「自分のかけら」みたいなものが、ちらり垣間見えて「あー自分もあーいうことあったかも」とほろ苦く思い出してみたくもなりましたが、これっぽっちもカケラが見つからないまま、映画は終わりました。

私小説であれば、アリ。
映画でやるなら、主役をもっともっと魅力的な俳優でやらないと、とてもじゃないが目も当てられない事故現場になってしまう。

大好きなイレーヌ・ジャコブの息子さんだけど、こういう「美少年」じゃない役なら、うまく行くかもしれませんね?
(劇場に貼られていた来日時の記念写真は丸坊主でした)

お母さん、お元気ですかね…??

ababi