青春18×2 君へと続く道のレビュー・感想・評価
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人はどうして旅に出るのだろう?
18年前の台湾での初恋の思い出は切ないし、現在の日本での一人旅では、美しい景色と出逢う人々との交流が胸に沁みてくる。
誰にでもありがちなセンチメンタルジャーニーを描くロードムービーだが、「Love Letter」のエピソードが出てくるあたりから、彼女がどうなったのかについては察しがついてしまう。
案の定、終盤の展開は予想通りで、彼女の「死」に、特に驚きは感じられなかったし、主人公が「絵本」を読んで、彼女の気持ちを知るシーンでも、涙が出るほどの感動は得られなかった。
そもそも、親だったら、娘が台湾で世話になった人々に、彼女が亡くなったことを知らせるのが普通だろうし、主人公にしても、ゲーム開発者として成功した時点で、「夢が叶ったら再会する」という彼女との約束を果たそうとするのではないか?
などと思いながらモヤモヤしていると、主人公が、すでに彼女の死を知っていたという予想外の事実が判明して、正直、驚かされた。
後から思えば、「あの時、告白していたら、別の未来があったのだろうか?」とか、「たとえ彼女に会えなくても構わない」とかといった主人公のモノローグは、完全に観客をミスリードするためのもので、まんまとそれに引っ掛かってしまったことになる。
ただ、青春にサヨナラをするという主人公の旅の目的は、仮に、彼女が健在であっても、あるいは主人公が彼女の死を知らなくても、いずれにしても達成されたはずで、その意味では、せっかくのサプライズも、あまり意味がなかったように思えてしまう。
それまでの人生に一つの区切りを付け、新たな人生に踏み出そうとする上で、「旅」に大きな効用があることは間違いなく、それは、道中でどんな経験をしたかに関わらず、旅をすること自体によってもたらされるものであるだろう。
劇中で言われているように、旅では、何が起きるか分からないが、逆に、何が起きても旅の意義が失われることはないし、だからこそ、人は、旅に出るのではないだろうか?
ラブ・ストーリーとしての体裁を取りながら、そんな、「旅」について考えさせる映画でもあった。
【”夢を叶えたら又会おうと彼女は言った。”18歳の台湾青年が日本から来た4歳上の女性に憧れ、36歳の時に彼女に会いに行く物語。台湾で出会った二人の姿が眩しく、最後半は涙を堪えるのが難しい作品。】
■36歳のジミー(シュー・グァンハン)は自ら立ち上げたゲーム会社から解任され、故郷の台南に戻る。自分の18歳から36歳を振り返り、思い出すのは自分が18歳の時に出会い、恋した日本人旅行者アミ(清原果耶)と過ごした楽しくときめいた日々であった。
そして、別れの時の約束を果たすために、ジミーはアミの故郷、福島の只見町を訪ねる。
◆感想
・今作はジミーが18歳でアミと会った台湾編と、36歳になって日本にやって来た日本編が入れ子になって構成されている。
そして、この入れ子構成が絶妙に巧いのである。藤井監督、流石である。
□台湾編
ジミーとアミが、小型バイクで二人乗りするシーンや、二人で行った岩井俊二監督の映画「Love Letter」やランタン祭り。そして、アミがお参りした際に財布を落としてアルバイトにやって来た”カラオケ神戸”の心優しき従業員達との交流の日々が南国感溢れるトーンの中描かれる。
ー アミが台湾にやって来たシーンは”南国情緒”溢れる。
アミも恋人がいると言いながら、ジミーとはランタン祭りに行った時には恐る恐る手を握って来たジミーの手を握り返すのである。
二人で「Love Letter」を観た時には涙を流し(それは、そうである。)、ランタン祭りに連れて行ってくれたジミーに感謝し、肩を彼に回し涙を流すのである。(後半のアングルで、その涙が映される所も巧い見せ方である。)
清原果耶さんの魅力が炸裂する台湾編である。-
・ジミーはアミと別れた後、無事に大学に入学し友人とゲームを開発し、起業する。彼は夢を叶えたのだが、アミが亡くなった事を電話で知り(一瞬しかそのシーンは映されない。)、彼は”自分を見失い”会社の中で傍若無人に振舞うようになり、取締役会議で会社から放逐されるのである。
□日本編
ジミーは最後の仕事として、日本のゲーム会社関係者と会う。そして”翌日、桜を・・。”と言う申し出を断り彼は旅に出る。
彼が度々口にする”旅は何が起きるか分からないから面白い。”と言う台詞が印象的である。何故ならアミも同じことを言っていたからである。
その通りに彼は松本の居酒屋で台湾出身店主のリュウに夜の松本を案内してもらい、長野県飯山線(個人的な話で恐縮だが、年に2度お世話になっている会社に行く時に乗るので直ぐに分かったのである。)の中で明るいバックパッカーのコウジと出会い、真っ白な雪の上で大の字になったりして楽しむのである。
更に長岡ではネットカフェで自身が開発したゲームをやっていたアルバイト店員(黒木華)に、ランタン祭りに連れて行って貰うのである。
そして、回り道をしながら、アミの故郷である只見町に着く。
彼は、道に迷いオジサン(松重豊)の軽トラに乗せて貰い、漸くアミの家に着くのである。
ー ジミーが日本にやって来たシーンは”北国情緒”溢れる。
そして、彼はアミの母(黒木瞳)に出迎えられ、アミの位牌に手を合わせるのである。
ジミーが台湾からアミに電話を掛けるシーン。アミは”もう少ししたら地球の反対側に行く、彼と。”と言ってアッサリと電話を切るが(前半のシーンでは声だけ。)、実際の姿が後半映される。
彼女は不治の心臓の病に罹っていたのである。前半、ジミーが突然部屋にやってきた時に薬を慌てて隠すシーンや、ジミーが扉越しに聞いた”分かっているよ!”と怒った声で電話している相手はジミーは恋人と思っていたが実は、アミの体調を心配する母だった事が分
かるのである。>
<今作は、入れ子構成の台湾編と日本編の対比も見事であり、且つジミーがアミの想い出が詰まる過去を大事にしながらも、新たなる一歩を踏み出すきっかけに日本に来たことが分かるジミーの成長物語である。
が、矢張り最後半は涙を堪えるのが難しい作品なのである。>
<2024年5月3日 劇場で朝一で鑑賞>
<2024年5月5日 劇場で再鑑賞
そして、評点を4.5から5.0に変更させて頂きます。悪しからず。>
清原伽耶さんも、黒木華さんもさすがとしか言いようがありません
うら若き女性がある秘密を抱えながら(多くの場合、不運で不幸な状況に置かれている)、そんな素振りは微塵も見せずに、明るかったり、健気だったり、一途だったり。そして何よりも、普通に元気な人よりも、誰かを勇気づけたり、元気にしてくれる。
このパターンは、まぁそれなりに多い。
そういう意味では『4月になれば彼女は』と大同小異と言えなくもないのに、鑑賞後の印象がまるっきり正反対なのはなぜだろう。
たぶん、この映画のテーマが人生の捉え方を〝時間の流れ〟や〝ゴールの無い旅〟として呈示しているから。
その人にとっての大切な出会いは、年齢に関係なく、いつでも誰にでも起こり得る。だから、青春時代のストーリーであっても、テーマの普遍性は揺らぐことはない。
人生をより良いものにするために必要なのは、年齢とは関係なく、少しの好奇心と〝他人〟という自己とは違う価値観を受け入れることができる柔軟さなのだとあらためて思う。
ありがちなストーリーですが穏やかでキュンとくる秀作
表題の通り物語は良くある展開ですが画も役者も総合的に良かった。
「台湾旅行行きたいな+清原果耶が好き+新潟は少しゆかりの地」ということで、他に見たい映画もないので大きく期待せず選択。
清原果耶見たさではあったが、台湾の主演男優となるジミー役のシュー・グァンハンに引き込まれる。話しは、ありきたりであり結末も途中から多少見えてきたりする。しかしながら、男女年齢問わず楽しませてくれる綺麗な映画であり本当に観てよかった。
総合評価は少し甘めかもしれないが星は4.5となります。
映像 ★★★★ (単純だけど何気なく挟み込んでくる風景が良い)
音 ★★★
物語 ★★★★ (ありがちながら展開が良い)
役者 ★★★★ (清原果耶がご贔屓にて5としたいがグッとこらえての星4つ)
編集 ★★★★★ (少し甘いが星5、凝縮された終盤の回想がとにかく良い)
粗さ ★★★ (あたっとしても気にならない)
総合 4.5 (間違いなく秀作)
ここからネタバレ含みの感想。
正直、中盤まではシュー・グァンハンが良すぎてからなのか、私の贔屓にする清原果耶の演技が多少物足りないというか「素人っぽい演技」に感じてしまった。また役柄上の「世界を旅するバックパッカー」に対して現地語もまともに話さないという違和感。しかし・・・、この「素人っぽい演技」を終盤の回想シーンで一気に昇華させた監督とそれを切り取ったカメラ、それに応える演技をした清原果耶は本当に凄い。
この終盤のために、監督は清原果耶という役者を選び、更に前半の役と演技に敢えて「安っぽい演技してる感(Ami自身が元気でアクティブである自分を演じている人の感じ)」を持ってきたのだろうと思うと本当に素晴らしいとしか言いようがない。しつこく繰り返すが、それを表現できる清原果耶の表情を含めた演技は凄い。
「映画っていいなぁ」と思うのは、こういうところでもある。
また、台湾のカラオケ店の面々、旅の途中で出会う道枝駿佑が演じる少し過剰演技にも感じる旅の若者、あまりにもご都合的な登場にも感じる台湾人の居酒屋店主、黒木華・・・と、映画を見終わると皆必要なピースだったと思わせてくれる。正直、道枝と居酒屋店主は出てきたときは「要らない」と思ったのだけどね。
それから「ハイッ!ここで号泣してください」という陳腐な画作りや演出でなかったのも良い。私は気づくと何回かスーッと涙が出ていた。こういう画での泣かせ方をする映画は好きである。
高純度な作品に感動…
藤井道人監督が脚本も手掛けたという本作。ラストに向かうにつれて胸を打たれ泣きっぱなし。これは周りにも鑑賞をお勧めしたい作品となりました。
しかも岩井俊二の「Love Letter」まで入ってる辺り更に純度が上がります。しかも感動のあまり手をつな……くうぅ涙
ジミーバージョンの白銀の世界の「お元気ですかー!」も良かったですね笑
18年前と今が交差するのにちゃんと18歳のジミーがそこにいて、違和感がなくすごいな〜と感心‼︎
アミも事情を抱えながらも屈託のない笑顔とその可愛さに何度も見惚れてしまいました。
旅は自分探しではなく、自分を確かめるもの。
ジミーはまだ人生という旅の途中、顔をあげて息を吸った彼の表情に希望が見えた瞬間に胸がいっぱいになりました。
ちょうど台南に行く予定があり、良い旅になる予感がします!
記憶の旅人
キャストがばっちりハマってます
特に何が起きるわけじゃ無いけど
グレッグ・ハンのむだづかいかも
なんだかなぁ。
彼の大ヒットドラマ台湾の名作ドラマ「時をかける愛」を観てください。
演技力があるのに日本語になると彼の良さが減ってしまいました。
ありきたりな脚本と結末と。
回想シーンが長すぎますよ。
観客を信用してほしいと思いました。
恋が主軸で、そのほかの魅力的な登場人物(カラオケ店の人とか)の人物描写が希薄で感情移入できず。もうちょっと肉付けして欲しかったな。
青春18きっぷで旅する話ではなかったね😛
初日舞台挨拶中継付きで見たのだが、まずこれがgdgdでネタバレっぽいトークもあって酷かったのが悪印象。
そして始まるのは現在の話で、そこから過去パートの回想に入っていく組み立てで、藤井監督(原作も担当)の体験や回想が込められているのは分かるのだが、その想いはあまり自分には伝わってこなかった。
言葉は悪いがストーリーもありきたりで、たぶん最後はあーなるんだろうなぁと思ったら、やはりあーなったのでガッカリでした。もうヒトヒネリ・フタヒネリあって欲しかつた。
あと、岩井俊二監督の“Love Letter”へのオマージュが強すぎてしまったのか、結果的には劣化版Love Letterになってしまった感がある。これはたぶん本人には気付けない。
おそらく台湾への想いがほとんどない自分には合わない作品だった事もあると思うが、正直なところ退屈な2時間だった。
ところで、あのバックパッカー?の道枝クンは何のために出てきたのだろう?あのシーンは本当に必要だった?一人だけ空気感が違って“場違い”な感じだったけど、、、
そういう意図なら、まあ構わないんどけどさぁ ʅ(◞‿◟)ʃ
秀逸なラブストーリー
岩井俊二監督の長編映画デビュー作『Love Letter』リスペクトに溢れたラブストーリーの佳作。
そもそも作中に『Love Letter』が引用されてるし、何も隠し立てしていない。
原作は、台湾の人が青春18キップで日本を旅したことを書いたエッセイらしいです。
(読んではいないので原型は留めているのか疑問に思いつつも)面白かったですよ。
18年の時を表すのに、「WindowsXP」『スラムダンク(TVアニメ版)』「ミスチル」などの小ネタも満載でくすぐりが効いていたし、台湾と日本両方の土地や人間の設定が活きている作りも秀逸で上手い。
藤井監督は、『新聞記者』とかの社会派路線より、『パレード』『ヤクザと家族』『余命10年』や本作のように、情に訴えかける「邦画」らしいエンタメ方向が向いていそうに思いました(というか、私がそっちの方が好き)。
緑のギャツビーワックス
2024年劇場鑑賞31本目 傑作 75点
正直期待してなかったです
というのも、当方藤井道人さんのファンで新聞記者に最後まで行く、生涯指折りの作品と心に留めているヤクザと家族と複数本フェイバリットにしてして、ここ4.5年で名前が売れて立て続けに作品が増え、それも興行映画を手がける機会が圧倒的に増えたので、悪い意味で作家性が削られ民衆受けに逃げると思ってました
それでいうと、余命10年は当監督作品でワーストクラスだと思っていて、彼のこだわりが色濃く出過ぎて絵も脚本も胃もたれや呆れが続き恋愛映画向きではないと自負していたので、上記の一言の通り懸念してました
結論、素晴らしかった
何点か話すと、まずいい意味で作家性を削ぎ落とし藤井道人フィルムを感じない大人びた垢抜け感を感じた
絵にこだわる方なので、それでも被写体と背景の抜けとピント具合や、お得意の頭上ショットはあるものの、今作はそれがどこかさらっとしてる
言わずもがな主演の方の日本語の発声や素振りお上手でした、会食のシーンでまず際立ってました
それからの日本語の勉強、漫画で女心の勉強、身だしなみの意識など、世界共通の淡い可愛らしさは笑みが溢れました
白シャツ選んだり男が奢る日本文化(?)が沢山詰め込んで挑んだけど10%も出せなかった感じが痒くていい
緑のギャツビーワックスなんて、見たのいつぶりだろ、、、当方が12年くらい前に初めて買ってもらったワックスで、それも色も形も当時のと同じで、勝負アイテム感が心を浄化してきましたねぇ
他にも清原伽耶の愛嬌ある親しまれるキャラクターも、若くして演技派で実直な役が多い中、舞台挨拶でも見受けられたキュートな性格が作品でも見れてよかった
作品の作りで言うと、病を患う彼女がやってきたことが、後世や現代を生き続ける人に残り続けるアートなのが、3年前の空白の伊東蒼じゃないけど、下手な設定で良かったし、部屋に巻いていた香水や手紙についた香水も、香りは景色より鮮明に記憶に残りますから、これもそういった要素の一つであり、青春を表すのに代表的なキーパーソンでもありますよね
彼女があの部屋から去った後も残り香がありしばらく思い馳せてたなど想像させます
唯一やっぱり監督としての力量として今作も拭えなかったのは台詞回しとキャラクター造形の部分で、道枝くんの物語としての登場の意味と役割からあの人物の感じが、お手本通りに並べた様で面白くない
18歳で、主人公目線で旅先で出会うひと時の交友を描き、当時の清原伽耶を脳裏で浮かべる引き立て役なのだが、もう少しバックボーンや不自然ないくらいの絡み具合があってもよかったかな
あとは合作だからしょうがないのかもだけどタイトルがもう少しどうにかならなかったのかね、、、かっこよくないよね
どちらの国でも伝わる様に青春の文字と二人の18年という意味、そこに加えて藤井道人お好きのサブタイトルなんだけど、、うーん
似てる作品のあの頃君を追いかけたや青の帰り道なんかはタイトルセンスあるけど、今作自分がつけるなら、"また逢いましょう"かな!
あの時間は永遠じゃない、また会える、次も会おうと言ってるうちはもう会えない暗示だったりするもの
夢が叶ったら、君のことがもっと知りたいから、青春の最中は終わりが見えていないから、こんなタイトルが淡くて切なくていいかな!
是非!
そんな結末だったとは。
前知識とかはほぼ無しで鑑賞。
初恋をテーマにしている事は分かっていましたが、結局再会出来ず、改めて付き合うとか結婚するとかそういうハッピーエンドでは無かったので切なかったです。
心の中では覚えているし、仕事を頑張るモチベーションになっていて、ずっと離れていても絆はあったと思えるだけに、
(25歳の時の彼女にすぐ振られたのは仕事多忙以外にも、無意識でもアミのことを忘れていなかった又はアミほど夢中にはなれなかったことが理由な気がします)
改めてアミと一緒にいられるような人生であってほしかったです。2人の旅とかも見てみたかった。。
*****
ただ出会った時の、
バイト先でアミが働きだしてからは遅刻が無くなるとか(なんだ好きな子がいればちゃんと出勤出来るんじゃん(笑))、
初デートの服や髪型をめっちゃ悩みまくるとか(男子もそんな鏡の前でファッションショーするのか!)、
初デート前にネットで「手の繋ぎ方」を調べているとか(まだ自然な成り行きで大丈夫だってこと知らないのか〜可愛いなぁ(笑))、
デート当日ちょっとカッコつけて、映画館で「ポップコーンは俺が買うから!(ドヤ顔)」と言うとか(出したいのね、分かったここはご馳走になります(笑))、
一つ一つのエピソードが初々しくて、好きな子がいる時の様子が分かりやすくて(笑)とても良い場面の数々でした。
*****
36歳になってようやく彼女が居ないことにちゃんと向き合って、彼女を思い出す旅が出来て、少しずつでも気持ちの整理が付けていけたみたいで。。そしてアミが描いた絵日記を受け取れて、実家のお母さんもずっと大事に保管してジミーに渡してくれて本当に良かったです。
ジミーがアミのことを忘れることは無いだろうけど、でもジミーも改めて、ゆっくりでもいいから幸せに、これからの人生を歩んでいってほしいと願いました。
(ハッピーエンドなら文句なく☆4.5は付けるんですが、とても切なくてもう一度見る勇気は無いな。。と思い少し☆を減らしました。)
ほろ苦くて甘酸っぱい青春
声をかけたいけど、うまく話せない
ちょっとしたことでも、うかれちゃう
手をつなぐ、どうしようかな
焼きもちやいて、つい心にも無いこと言う
なんか目で追ってしまう
などなど、気になったら、頭から離れない様子が、ありありと描かれていました。
ストーリーとしては、先が読みやすい展開かもしれません。でも、そんなことが気にならないくらい主役の2人が素敵でした。
読みやすい展開と言いながら、終盤の25歳で知ってたんやの流れは、なぜこの旅が始まったかと結びついて、ぐっときました。
もちろん、周りの方々も。押し付けることなく、それぞれの想いを託していく感じが、染みてしまいます。特に松本編は好きでした。
清原果耶さんの笑顔が、無邪気なものでなく、ふくみのある笑い方なのも、魅力的です。
エンドロールでのミスチルの歌と歌詞で、素敵な余韻に浸れたのも、とても良かったです。
「柔らかな後悔」って言葉遣い。後悔としては、激しい後悔より強いと思います。柔らかい分だけ、つかみようがなくて、どうすればよかったんだって無念さが、ひしひし伝わってきました。でも、その「柔らかな後悔」は、寄り添ってるんですよね。ジミーにとって間違いなく後悔だけど、決してそれだけじゃなかったように、不思議な言葉遣いだと思いました。
台湾と日本を舞台にしたピュアな恋愛映画
一人で旅行中の台湾でうっかり財布を無くしてしまい、日式KTVでしばらくの間働かせてもらうことになったアミ。同じ職場のアルバイトのジミーがアミに片思いするところから話が発展していく、という内容の映画。
最近は自分に合う映画が少なくて、久しぶりに映画館に足を運びました。
この映画は予告編を見たときから見てみたいと思える映画でした。
ストーリーは王道的というか割と普通でしたが、特に映像や音楽が素晴らしくて期待していた以上に良かった。久しぶりの星4.5です。
この映画を観終わった後、台湾に聖地巡礼の旅に行きたくなりました。
もちろん台湾の人も日本に行きたくなるような映画だと思う。
劇中の絵で一番のお気に入りは二人乗りのバイクとランタンの絵。ちなみに劇中画を描いたのは吉田瑠美さんで藤井監督のお姉さんとのこと。
ちょっと残念だったのが主人公二人ともピュア過ぎて恋愛感情があまり顔に出ていなかったかな。キスも無く、手を握ったり前から抱きしめる程度でもうちょっと深い恋愛関係になっても良かったかなと思います。
それから他の方も書かれていますが、日本パートでの幸次(道枝駿佑)の存在。これって本筋には何ら影響していると思うのですが本当に必要な役だったんですかね。もしジミーが自分だったらウザいとしか感じませんね。
KTVの老板、めちゃくちゃ日本語上手いなと思っていたら台湾で活躍されてる北村豊晴さんという日本人の方だったんですね。
台湾の十分(Shifen)のランタン上げ、あれって火事にならないのでしょうかね。
想い出と切なさと“時の流れ”
18年情熱を注ぎ大きくした会社(代表)を追い出されたジミー、地元台湾の地で18年前に出会った初恋女性でバックパッカーをしていた4歳歳上の日本人女性AMIから昔届いた手紙を元に好きだったアニメの聖地から、一緒に観た映画のロケ地、初恋相手AMIの故郷へと旅しながらも過去の思い出を振り返る話。
会社を追い出され…、18年前AMIから聞いた言葉「旅は何が起こるか分からないから面白い」を心に、自分を見つめ直す旅とAMIの死に向き合おうとするジミーのストーリー。
本作の雰囲気のベースになってるAMIへの想いからの「切なさ」、何気ない他愛のない話やバイクの2人乗り、一緒に観た映画「Love Letter」、ちょっとすれ違いな二人とで序盤からラストまで何か涙が止まらなくて。
ジミー視点からラスト終盤AMI視点に切り替わり、病と闘いながらも好きなを絵を描く姿、病を隠しバイト仲間に明るく振る舞う姿、ジミーへの本当の想い気持ちが分かった時にも涙。
色々作品は観させてもらってるけど久しぶりに余韻に浸りたくなった作品でもあった。
本作の藤井道人監督うまいな~とも思いました。
やっぱ清原果耶さんいいね~
まさか、こんなに泣けるとは。
予告編から想像していたのは、出会ってから18年経った2人が再会してドタバタする恋愛ストーリー。これはつまらないんじゃないかと思いながら着席。
始まってすぐ、台湾で社長をやってるジミーが、なんかトラブってやめる事に?
そして最後の仕事として東京に行く事に?はは〜ん、ここで再会かなって思ったら、ジミーはアミを探しに旅に出る事に。
ん?福島って言ってたのに、鎌倉、長野、新潟と、ずいぶん遠回りをしている。その旅の間に18年前のアミとの記憶を観せられ続ける。台湾のカラオケ屋の名前が神戸って、読み方が「ジント」とか中国語かと思ってたら「こうべ」だった。そういう事だったのね。ずっと現在のアミは出てこない。あれ?もしかしたら出会うまでのストーリーなのかな?って思ってたら、まさかの展開に!気持ちを伝えられなかったジミーの片想いかと思ってたら、そんな理由だっのね。ウルッ!
驚いたのは、チラッと出てきた金髪の黒木華ちゃん、こんな髪型ビックリしたわ。松重豊の白髪は、そんなに違和感無かったな。途中、イヤフォンでミスチルを聴くシーンがあったのに聴けなかったけど、エンドロールで聴けた。
最初から最後までジミーとの共感度が高くてずっとウルウル、とても楽しめました。
またいつか旅に出る
映画館予告でミスチルの曲と映像がきれいだったので気になって見に行きました
曲ありきな映画か?とも思いましたが、そんなことはなくしっかり感動して楽しめました!
全体的に丁寧に進んでいくので心地よく最後まで見ることができました
ちゃんと泣けたし😭
ストーリーは王道な感じで予想を外してくる感じではなかったですがそれが良かった!
特に風景描写が綺麗だった😏
昔の話が台湾で進むのでいい意味で古き良さと元気で人情味ある台湾っぽさが伝わってきました!屋台や夜街の灯りが綺麗でした
願いのランタン凄い綺麗😄
ご飯描写はそこまででしたけど…
現代で日本を巡るのも雪景色綺麗だったなぁ
ジミーが日本語話せる理由から今の仕事につながってという流れに無駄少なく感じました
最後の方で手紙読み上げ回想シーンは2人分あってお互いの純真さを感じました!
アミちゃん最初はめちゃくちゃアクティブな明るい子で掴みどころ無さそうと思ってたけどそんな理由があったのね〜…
清原果耶さんアジアンビューティーな感じで凄い良い!😤
ジミーは18歳と36歳両方それっぽく見えて凄いと思った!大人しいけど誠実そうなの凄い伝わりました😄
それ以外も脇を固める役者が渋かった
黒木華さんの田舎にいそう感があったしゴローさんもとい松重さんは素朴な感じ良いですね
スラダン、WindowsXP、スライド式ガラケー、カラオケでモー娘。、音楽プレイヤーで有線イヤホンを片耳
いい具合に懐かしさを感じました!
ミスチルミスチルいうのに劇中で全然流してくれないやん…からのエンドロールめちゃくちゃ良かった!歌詞が本編にピッタシ😄
知らない場所に目的もなく旅しに行きたくなりますね🙌
青春18切符ってのがチラッと映ったり在来線の描写沢山でしたね(笑)
スペシャルサンクスJR東日本ですね〜
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