劇場公開日 2024年5月3日

「ラブレターは未見」青春18×2 君へと続く道 椿六十郎さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ラブレターは未見

2024年7月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

自分にもこんな青春があったなぁと思える人はうらやましい
もうすぐ60歳になるかというおじさんにとって、自身の過去の苦い人生や
青春のなかにオーバーラップできるようなシーンは無い事が残念(あぁ、悲しき自分の平べったい人生)
じゃあ、感情移入できない映画かというとそんなことは無く
後半に向かってゆっくりとジミー君の想いにシンクロしていく自分がいる
いい年のおっさんが、号泣しそうになるのを必死にこらえて乗り切った
隣のカップル、彼氏の方が先に号泣して泣いていたから余計、踏ん張ってしまった
私も家で観ていたら、隣の彼以上だったかもしれない

「あの時、自分の行動が違っていたら、今の自分は変わっていただろうか」
後悔は、現実の厳しさを受けて、ともするとただの「泣き言・逃げ場所」に
なるものなのだが、それも受け入れての人生であり自分なんだなぁ
台湾の人たちも日本で出会う人たちも、みんないい人
旅は嫌いじゃないが、主人公たちのように自然に会話が生まれることはあまり
経験していない どちらかというと苦手で、避けてきた
でも、この映画を見て、自分も旅先で隣の席の人に「どんな旅ですか?」と尋ねたりして
小さな思い出を紡ぐのも悪くないなと思った

清原果耶さん、知らなかったけどとても印象深い女優さんだった
着実に実績を積まれている方のようで、今後ますますスポットライトが当たることを
期待します
「碁盤切り」にも出演しているみたいだから、追っかけ、観てみようかと思います

椿六十郎
humさんのコメント
2024年7月1日

〝それも受け入れての人生であり自分なんだなぁ〟

それがすとんと胸に落ちると、目の前の時間が変わっていくのかもしれないなと感じました。
タイミングはきっと人それぞれなのでしょうね。
胸に響く言葉でした。

hum