「たまには青春物を観たい、でも100%青春だと眩し過ぎる。そんな18...」青春18×2 君へと続く道 hiroishiさんの映画レビュー(感想・評価)
たまには青春物を観たい、でも100%青春だと眩し過ぎる。そんな18...
たまには青春物を観たい、でも100%青春だと眩し過ぎる。そんな18×2どころか×3の自分にとってこのタイトルとあらすじは程好く感じ映画館へ。
総じては新海誠監督の初期作品的な情緒的音楽と季節感と時の交差(と電車)、はたまた彼女が残した物にまつわるストーリーは「世界の中心で愛を叫ぶ」とも重なるものの、もはやこういう物語・世界は「イワイ」とか「シンカイ」?という映画の一つのジャンルのようなもので、その視点で観れば、オリジナル性もあるピュアで爽やかでウルっと来る物語でした。物語後半、リュウや幸次との出会いのシーンを入れることで、ジミーの重たい気持ちを少し軽くしてあげられたのは観てる側も良かったと思います。出てくる誰もが温かく優しい映画でした。
二十歳前後の頃の、旅やバイトでつかの間だけど時間を共にしたちょっと気になった異性は一人二人はいて、それは誰もがそうでしょう。連絡も取れないし、何しているかもわからないし、映画のようにドラマティックにはならないけれど、18×1だったあの頃とその人の顔を思い浮かばせてくれた。そんな映画でもありました。
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