「願わくば台湾人監督がメガホンを取ってほしかった」青春18×2 君へと続く道 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
願わくば台湾人監督がメガホンを取ってほしかった
2024年映画館鑑賞36作品目
5月18日(土)イオンシネマ石巻
ハッピーナイト1300円
監督と脚本は『新聞記者』『宇宙でいちばんあかるい屋根』『ヤクザと家族 The Family』『最後まで行く』『パレード』の藤井道人
甘酸っぱく切なく悲しいラブストーリー
そうだ!旅に出よう
粗筋
大学進学前に地元台南のカラオケ店でバイトしていたジミー
ある日バイト申し込みのため日本人旅行者アミがカラオケ店を訪れた
一目惚れで恋に落ちたジミーはデートを申し込み親密になろうとするが突然アミは帰国することになった
台北の大学に進学したジミーはアーロンと出会いゲーム開発会社を起業し大成功を治める
しかし猛烈な経営方針が仇となり18年後解任されてしまい自分の会社から追い出されてしまう
日本を訪れたジミーはアミのふるさと福島県只見町を目指し旅に出た
かつてこれほどまでに清原果耶がヒロインとして祭り上げられたことがあるだろうか
あえてそういうキャスティングをしたのかもしれないがカラオケ店の輝きぶりはハンパない
そして終盤のネタバレ演技力は秀逸
清原果耶はうまいよ
彼女は上手だよ
なぜか福島方向ではなく逆方向の長野に行ってしまうジミー
リリーフランキーが演じた『コットンテール』の兼三郎のようにうっかりしていたわけではない
『スラムダンク』の舞台となった鎌倉に訪れたまではまだわかるが何故に松本なのか
岩井俊二監督中山美穂主演の日本映画『ラブレター』が登場する
久々に観たくなった
結局こういうベタな展開になってしまう
そうせずにいられまいしそうしないとうまくまとまらない
とはいえ先月『四月になれば彼女は』を観たばかりだし
まあいいけど
ディズニー版人魚姫が好きな人は受け入れることができないかもしれないが自分はディズニーが嫌いなのでわりと受け入れることができた
あとついでに書いておくが黒木華がめちゃかわいい
妹じゃないけど自分の妹に思える親しみを感じてしまう
自分の妹は黒木華の2人分くらいあるが基本的に似ている
配役
台南のカラオケ店でバイトし台北の大学に進学後ゲーム開発会社社長になるジミーことリン・ジアミンに許光漢(シュー・グァンハン)
日本から台湾に旅行にやってきたが財布を失くし住み込みでカラオケ店でバイトすることになった絵が上手な佐久間亜美に清原果耶
ジミーが旅先で出会う台南出身で台北での仕事が嫌になり日本の松本市に移住し15年経った居酒屋店店長のリュウに張孝全(ジョセフ・チャン)
ジミーが飯山線の車内で出会う一人旅の馴れ馴れしい学生の幸次に道枝駿佑
ジミーがたまたま入店した長岡市のネットカフェ店員の由紀子に黒木華
亜美の知り合いで亜美の地元只見町でこじんまりとした商店を経営している中里に松重豊
亜美の母の佐久間裕子に黒木瞳
台南市のカラオケ神戸のオーナーの島田に北村豊晴
ジミーの大学時代の親友でゲーム共同開発者のアーロンに曾少宗(フィガロ・ツェン)
アーロンの商談相手に山中崇
ジミーの父に屈中恒(ク・ジョンヘン)
ジミーの母に郁芳(ユー・ファン)
ジミーの妹に劉主平(リウ・ズーピン)
カラオケ神戸のおばちゃん店員のスーイーに廖彗珍(リオ・フェジン)
カラオケ神戸の不良娘店員のシャオティンに陳姸霏(バフィー・チェン)
カラオケ神戸のロン毛店員のウェイに李冠毅(リー・クアンイー)