劇場公開日 2024年5月3日

「ほろ苦くて甘酸っぱい青春」青春18×2 君へと続く道 クメールさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ほろ苦くて甘酸っぱい青春

2024年5月3日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

声をかけたいけど、うまく話せない
ちょっとしたことでも、うかれちゃう
手をつなぐ、どうしようかな
焼きもちやいて、つい心にも無いこと言う
なんか目で追ってしまう

などなど、気になったら、頭から離れない様子が、ありありと描かれていました。

ストーリーとしては、先が読みやすい展開かもしれません。でも、そんなことが気にならないくらい主役の2人が素敵でした。
読みやすい展開と言いながら、終盤の25歳で知ってたんやの流れは、なぜこの旅が始まったかと結びついて、ぐっときました。

もちろん、周りの方々も。押し付けることなく、それぞれの想いを託していく感じが、染みてしまいます。特に松本編は好きでした。

清原果耶さんの笑顔が、無邪気なものでなく、ふくみのある笑い方なのも、魅力的です。

エンドロールでのミスチルの歌と歌詞で、素敵な余韻に浸れたのも、とても良かったです。
「柔らかな後悔」って言葉遣い。後悔としては、激しい後悔より強いと思います。柔らかい分だけ、つかみようがなくて、どうすればよかったんだって無念さが、ひしひし伝わってきました。でも、その「柔らかな後悔」は、寄り添ってるんですよね。ジミーにとって間違いなく後悔だけど、決してそれだけじゃなかったように、不思議な言葉遣いだと思いました。

クメール