彼方にのレビュー・感想・評価
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「え?」
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アカデミー賞候補ということで観てみた短編は、すでに感動ポルノと書かれている方がいたが、確かにスレスレかギリギリアウトくらいの作品だとは思う。大切な家族を失った喪失を、じゃあどうすればとかではなく、本当にただそのままに、悲しみの沼を漂っている感覚を味あわせてくれる18分。長編化すれば、それなりに物語めいたものが付け加えられるのかも知れないが、このさっくりとした感覚はあまり知らない。ムーディーでベタな音楽を差し替えれば、相当な実験的作品に見えるのかも知れない。
しかしなによりも鮮烈に印象に残ったのは、突発的に起きる惨劇の、あまりにもあっけない殺され方の描写。正直、ほかの映画であまり見たことのない2連発であり、「え?」となるしかない怖さにおいて、この監督は今後すごい演出を見せてくれるかも知れないなと思う。
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感動ポルノ
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母と子の無惨な死に方は幸福と悲しみとの落差を強く演出したいだけに設定されたものとしか思えなかった
家族がこの死に方したらつらいって思うのは大量のわさび食べて涙流すくらい自然に出ちゃう反応なので映画が良いとかじゃない
本人のみが決断できる”手放す力”
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「どうして壊れなきゃいけない
でも、もし私たちに受け入れる力があるなら、
手放す力もあるはず
すべて手放して 今すぐ手放して」
あの時握った手を離さなければいけない決断(The After)までの物語。
エンディング曲のバーディ&Rhodes”Let It All Go”の歌詞で崩れます…
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