「れいこの話」一月の声に歓びを刻め uzさんの映画レビュー(感想・評価)
れいこの話
『れいこ』が共通して出てくるので、時系列を遡ってるのかと思ったが、そうではなく。
(特に1章と3章の事件が似すぎてて紛らわしい)
だとすると、並べて描いた意図が汲みきれませんでした。
“島”、“船”、“喪失”、“事件”など同一のモチーフが採用されているのはいい。
しかし、“一人芝居”は必要だろうか。
特に第1章は、まだ全容が把握できてない上に一番長く、演出も特殊で、一体何が始まったのかと思った。
宇野祥平が不倫してたり、原田龍二に子供が生まれてたりなど、余計な情報も多い。
松本妃代が鉄パイプ担いで「人はみんな罪びとだ」って、唐突に不自然な台詞が入るのも気になった。
元々の目当てだったのもあるが、前田敦子が出る第3章だけは良かった。(むしろこれだけでいい)
前述の一人芝居も控えめだし、トトのスケッチもちゃんと活かされてたし。
何より、キンギョソウを毟りながら6歳に戻ったように泣く前田敦子に胸が締め付けられた。
これが無ければ星2.0だったと思います。
思ったより分かりやすかった反面、深みも感じず。
HPの記述からすると、ラストはカルーセル麻紀の言葉が前田敦子に届き、笑顔になったような演出だろうか。
だとすればサスガに夢見がちが過ぎるとは思うが…
マキの性転換は、娘を自死に追いやった性加害者と同じ“男”でいるのに耐えられなかったからだろうか。
(一人芝居での男性器を切り落とすような動き、「切ってから病院が嫌い」の台詞から)
モノクロの第3章以外もモノクロに感じるほど、彩度を抑えた色彩は効果的で好みでした。
おはようございます!
私の捉え方としては哀川翔の家族は別だと思ってました(笑)
亡くなってる奥さんもレイコだったんすね。
マキの娘=前田敦子演じたレイコとしか思ってなかったです。
にしても、よく分からなかったです(笑)
表現の仕方が。
コメントありがとうございます、一章の性転換の理由の解釈は同じです。
三章は金魚草が野原ではなくプランターに植えられていたので、近所の方が通行人に見てもらおうと世話して育てているものなのに、あんな荒らされ方したら事情なんてもちろんわからないから心無い人がいたずらしたと思って深く傷つくだろうな、と想像してげんなりしました。
共感ありがとうございます。
一人芝居キツかったですよね、独り言とかでその後のパートでも出て来るので、苦痛マシマシ。あまり進まないおせちのお重が人数分って凄いですね。