「内容は分かるけど表現したいことが分からない」一月の声に歓びを刻め ガゾーサさんの映画レビュー(感想・評価)
内容は分かるけど表現したいことが分からない
2024年劇場鑑賞32本目。
3章+最終章の構成で3章にはそれぞれ「れいこ」が絡みます。
1章のカルーセル麻紀演じる元父親が女性になった理由というのが性同一性障害ではないというのは斬新でしたが、それを演じさせられているカルーセル麻紀はどう思ったのかな、という心配が一つ。
2章に出てくる「れいこ」は飼っている牛なのですが、1章と3章に2章が関係しているとは思えないのが一つ(最終章でも一切触れられない)
3章で前田敦子演じるれいこが終盤行う行為に、それを後から知った関係者は深く傷つくだろうなと思うと、それまで同情すべき被害者だったれいこが軽蔑すべき加害者になってしまい、明らかに監督の意図から外れてしまったことが一つと、マイナスポイントが多かったです。
喫煙シーンも、心の傷とか、闇堕ちしている象徴としてそれぞれの章(3章はコトバとして)に出てきましたが、役者の健康考えると別に入れなくてもいいのでは?と思いました。
ご返信ありがとうございます。
3章の件、言われてみれば確かにそうですね…
慟哭する前田敦子が6歳児にしか見えず、思った以上に肩入れしていたのかもしれません。
ただ、そのつもりで行ったわけではないでしょうし、抱えてるものを考えると許してあげたい。
…なんて思ってしまう自分は甘いんでしょうね。笑
コメントありがとうございます。
畜産をやってる方の感覚は分かりません、娘も母の名前の牛が元気か聴いてきたり、父もよく食べてるよと応えたり・・出荷されると、新しい牛はれいこ2号になっちゃうんでしょうか(モー何を言ってるのか?)
1章の「女性になった理由」、同じ解釈だったとしたら嬉しいです。
(もし別解釈なら、一つの視点として是非知りたい)
3章の「後から知った関係者は深く傷つく」行為とは何だったでしょうか。
お手間でなければこれも教えていただけると助かります。
第二章の“れいこ”は奥さんの名でもあるんじゃないでしょうかね? 子牛が娘と同じ名だったんで。もし三章とも“れいこ”が同じ人だったら・・あまり深く考えたくないです。
それぞれ関係のない「れいこ」つながりのオムニバス形式の短編集ということですよね。
3番目のものだけ、80分くらいでまとめてくだされば、もう少し深く「れいこ」さんについて掘り下げられたのかなあ、と思いました。