「撮る必然性があった監督にとって大切な作品」一月の声に歓びを刻め エロくそチキン2さんの映画レビュー(感想・評価)
撮る必然性があった監督にとって大切な作品
「幼な子われらに生まれ」の三島有紀子監督作。
三島監督とは昨年11月に観たドキュメンタリー「東京組曲2020」の舞台挨拶の際にお会いしサインをいただいた(緊張してまともに話せなかった😰)ミーハーなファンです。
今作は心に傷を抱える3人の物語。
🌾第一章 北海道・洞爺湖の中島
世間から隔絶したこの地で一人暮らすマキ(カルーセル麻紀さん)。彼女は性暴力を受けて亡くなった次女れいこを思い続けてきた。正月に訪れる長女の家族。長女が「おとうさん」と呼ぶマキはいつ女性になったのだろう。長女の人生を思った。
🌾第二章 伊豆諸島の八丈島
妻を交通事故で亡くした誠(哀川翔さん)。5年ぶりに帰省した娘の妊娠に動揺しながらも受け入れてゆく。
🌾第三章 大阪・堂島
元恋人の葬儀のために帰省したれいこ(前田敦子さん)。レンタル彼氏に声をかけられ一晩を過ごすことに。彼女は幼いときに受けた性暴力により深刻なトラウマを抱えていた。
🌾そしてマキとれいこの最終章へ
三島監督自身が幼少期に受けた性暴力が基になっているとのこと。それを思うと胸が熱くなる。
そう、撮る必然性があった。
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