「馴染みの店で「いつもの」と言える幸せかな」劇場版 おいしい給食 Road to イカメシ たあちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
馴染みの店で「いつもの」と言える幸せかな
劇場で安心して声を上げて笑える寅さん的定番コメディとなりもう小賢しい食育とか社会派的ストーリーのくだりはどーでもよくてただただ校歌に乗って三角巾を付けた当番が廊下を運んでくる給食の時間が待ち遠しくてしょうがない。甘利田幸男という体罰も辞さない硬派で堅物の中学教師を演じる市原隼人の世界一落差が激しいパフォーマンスはもはや映画の配役に対する「芝居」を超越していて、彼のアクションを愛でるために映画という枠組みが用意されているといっても過言ではない。今回「学芸会」というとてもうまい劇中劇の設定を盛り込んだおかげで、甘利田先生がボロボロになった台本を机に叩きつけて熱血指導するくだり、さらには生徒からの要望に応じて「お手本」を演じて見せるに至っては「Oh my Gosh!」なのだ。ストーリー展開を追わずに100%弛緩して楽しめるNo1娯楽映画である。
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