「おいしいはたのしい」劇場版 おいしい給食 Road to イカメシ サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
おいしいはたのしい
2020年、緊急事態が明けてから初めて映画館で見た思い出の映画、「おいしい給食 Final Battle」。貸切映画館で大笑い&涙。映画の持つ力に驚かされ、みんなで食べるご飯は美味しい!という何ともシンプルなメッセージに、時代背景も相まってものすごく心打たれた。
時は経ち、2022年。まさかの劇場版第2弾、「おいしい給食 卒業」が公開!入場者プレゼントはまさかのいちごミルメーク!?あの衝撃は今でも忘れられない。無論、第1弾から大幅にパワーアップした笑いと、感動の別れも深く脳裏に刻まれている。。。
神野くんの卒業に伴い、おいしい給食も幕を閉じるのか...。誰しもそう思っていたのに。ま、さ、か、の、劇場版第3弾の製作決定!?!?ドラマseason3を逃してしまったのは悔やまれるが、これ以上なく嬉しいニュース。しかも、舞台は函館だからな。どんな給食が甘利田先生の前に現れるのか...。ワクワク。
そしてようやく迎えた、劇場版「おいしい給食」第3弾、「おいしい給食 Road to イカメシ」の劇場公開!!!本当は公開日に見たかったんだけど、スケジュールが全く合わずで公開から6日経ってようやく見ることが出来た。。。
もうもうもう、最高じゃなイカ!!!!
これまでで1番笑っちゃったよ!!!笑い止まらないよ!!!4年間かけて笑いに磨きがかかり過ぎ!!!置いてかれそうになるほど、今回の甘利田先生は大暴走。エンジンかけるのが早いっ!アクセルベタ踏み猛突進!給食時間がまさかのアクションに。寒さを和らげるためか、いつもの何十倍、何百倍と身体を動かす先生。給食愛、隠れて無さすぎますよ!!!笑笑
笑いのフリと回収が完璧で、冒頭20分時点で今年一の大爆笑。しかも、ファン歓喜間違い無しのシーンもたくさん。この年月をかけて更に給食に対する愛が深まり、給食道を極めた甘利田先生。第1弾を彷彿とさせる、アレンジレシピの登場になんだか感動しちゃった。神野くんの教え、ちゃんと引き継いでいるんだなぁ。てか、笑いだけじゃなくて、今回全てにおいてクオリティが上がりすぎ。給食は函館というのもあってべらぼうに美味しそうだし、美味しく見せるための演出も超すごい。ROOKIESの市原隼人がふと蘇る、あのイカついシーン。たまらんなぁ、笑
今回1番の懸念点は、神野くんの引退だったんだけど、粒来くんが想像の何千倍もいいキャラで、心配する必要なんて一切なかった。ライバルではなく、友。そして、新しい副担任の大原優乃演じる比留川先生に至っては、過去一の女性キャラ。2人の登場により、考え方や生き方がガラリと変わる甘利田先生。給食愛がバレてしまった!?ファンにとってはイカメシ以上に、本作一の見どころでした!
価値観の押しつけによって生まれる悪循環。舞台は1980年代だけど、現代にも通用する単純で強いメッセージに、今回もまた心打たれてしまった。何も、お金がかかっていて、綺麗な見た目だからじゃない。おいしいから、たのしいんだ。たのしいと、おいしいんだ。世の中は意外とシンプル。コメディだけど、きちんと食に感謝し、作ってくれた人に感謝し、たのしいを忘れないで生きようと思える、最高に熱い映画でした。また2年後、待ってるよ😁