「相変わらず面白過ぎる」劇場版 おいしい給食 Road to イカメシ プライアさんの映画レビュー(感想・評価)
相変わらず面白過ぎる
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石黒町長が、給食を残すことを禁止する。
給食の時間を延長してでも完食必須とのこと。
また机を寄せ集めず全員前を向いたまま食べる規則に。
1人で食べてもおいしくなく、お通夜みたいな空気になった。
石黒は、飢餓に苦しむ難民もいるのに残食は贅沢と演説する。
甘利田は、完食しても難民が救われるわけじゃないと反論。
石黒は甘利田の学校を、残食ゼロのモデル校に設定し、
「食べ方の見本を見せる」と甘利田のクラスの給食に参加。
その日は甘利田のクラスだけ特別メニューとなった。
大好きなカレーから、脱脂粉乳+硬い鮭+まずいパンに。
石黒の子供時代の貧しい給食を再現したものだった。
そんな中で粒来が勝手にパンをストーブで焼き始める。
少しでもマズさをマシに、という工夫だった。
石黒はとがめるが、生徒達が暴走し机を寄せ集めて食べる。
石黒もこの件で自分の誤りに気が付いた模様。
石黒自身は少年時代、給食がマズいから大嫌いだった。
高畑婆さんの駄菓子屋(今は甘利田が常連)によく行き、
カップラーメンばっかり食べてたらしい。
そして今でもカップラーメンが大好きで、主食だった。
誰にでもある好みより、贅沢を嫌う心を優先し過ぎてた。
美味しく食べるのが一番、と意見を変えて会見した。
年度末の給食で甘利田が待ちに待ったイカ飯がついに出た。
それをまた工夫して上手に食べる粒来。
甘利田は、粒来と勝手に勝負して敵視してた自分を悔い、
給食道の友と認める。但し心の中で。相変わらず不器用w
そして以前の赴任先の中学校の同窓会が開催される。
甘利田は会場に行くが、何か抵抗あって顔を出さずに帰る。
それを読んでた神野が校舎の外で登場し再会する。
前の映画で、神野は給食道をとことん追い求めるため、
教職を目指して卒業して行ったんよな。
今は高校生で給食はないが、その意志は変わらない。
そんな神野にも改めて友情を感じた甘利田(たぶん)。
で予想はしてたけど、優乃先生が転勤になってもたわ。
好きやったんやけどなあ。毎度のことながら残念。
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相変わらず映画の時だけは少しだけ素直になれる甘利田w
そして映画の時だけは時々ロマンスじみた展開も描かれる。
優乃と急接近!でも相変らず酔って記憶をなくす弱い甘利田。
ってか優乃先生の酒癖の悪さが判明。持ち前の正義感から、
キレて物を投げるわ日本酒を徳利ごと飲むわ。笑ろたわw
甘利田のほどよい子供っぽさは自分に似てて好感持てるし、
元々好きなキャラの高畑婆さんや六平さんも相変わらず最高。
少年少女達の一生懸命な姿もいい。
とにかく登場人物みんなが人間臭くていい。
コメディ要素の強い映画のはずが、つい何度も泣いてしまう。
逆に何度も声を出して笑った。近隣の席に人おらんかったし。
旧態然とした価値観で質素さを押し付けるよりも、
美味しく食べることこそが大事・・・確かにそうなんよな。
贅沢は良くないが、幸福でなきゃ豊かとは言えない。
とにかく色々と満足させてくれる要素が満載で、
すごい幸せな気分でエンドロールを見てる自分がいたわ。
いや~、映画って本当にいいもんですね~。