「必然性のない無彩色」シン・ゴジラ オルソ 虎太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
必然性のない無彩色
シン・ゴジラ大好きなのでコレクションとしてブルーレイ購入しました
初代へのリスペクトか−1に対抗するつもりだったのかは知らないけどモノクロ映画に特に思い入れも無くノスタルジーも全く感じない世代なのでこの作品の必然性がわかりません。それでも最後まで楽しく鑑賞できたのは目が慣れたことと作品自体の完成度の高さからでしょう。だけど吹き飛んだ橋の青味やゴジラの体表奥で鈍く光る赤味そして霞が関破壊の紅蓮の炎が台無しになっていました。
白黒化によって演技に深みが出たなど想像力が介入する余地は生じたという観点もあるかもしれないけど、彩度がなくなった劣化版としか感じられませんでした。まあモノクロでも尾頭さんの刹那の笑顔は綾波レイの如く美しかったし無人在来線爆弾は楽しかったので満足です
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