「「鳥肌が立つ程美しい!シン・ゴジラであって、全く別次元の神・ゴジラ‼️」」シン・ゴジラ オルソ 菊千代さんの映画レビュー(感想・評価)
「鳥肌が立つ程美しい!シン・ゴジラであって、全く別次元の神・ゴジラ‼️」
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久々に映画館で見るモノクロ映像がこれほど鮮烈だったのか!
と改めて目から鱗。
彩色が排除される事によって否が応にもかきたてたれるイマジネーション、カラーでは気づいていなかった庵野監督が描きたかった“特撮”の世界、その原点に触れる事が出来たかもしれない。
この作品を観ながら、2016シン・ゴジラ公開時の気持ちが思い出されて来た。
冒頭の巨大不明生物出現のワクワク感から第二形態蒲田君が出てきた時は「昔の怪獣映画感すごいなぁ」と昭和の特撮“怪獣”感にこの先どうなるんだろうかと思ったものだ。
しかし第四形態として再び上陸してきたゴジラは、映像もキャラクターも全く別次元の形態に進化。
そして覚醒していく新しい”ゴジラ“に「こんな特撮映画観たかった・・・」、と思ったのは私だけでは無いと思う。
現実では見ることができない別世界を特殊な映像技術を使って現実の世界に繰り広げる、それが特撮映画の原点であり観たかったものである。シン・ゴジラはまさにそんな思いを叶えてくれる映像だった。
モノクロの世界の蒲田君は昔の“特撮怪獣映画”感を増し、暗闇の中ゴジラが覚醒し熱線を放射するシーンは陰影が強調され鳥肌が立つほどほど美しく、神々しい。その映像は初代「ゴジラ」公開時には見る事ができなかった半世紀以上の時を経たからこそ観ることが出来る画だ。
カラーのオリジナル「シン・ゴジラ」でも充分楽しめるが、このモノクロの世界はより鮮明に“特撮映画”の進化を感じる事が出来る作品になっている。
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