「【一等宝くじに翻弄される軍事境界線で警備に当たる南北朝鮮軍の人々の姿に脳内爆笑した作品。南北朝鮮軍の人達が”いつか、統一を!。そしてその時再び会おう!”と言って別れるラストも良き作品である。】」宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【一等宝くじに翻弄される軍事境界線で警備に当たる南北朝鮮軍の人々の姿に脳内爆笑した作品。南北朝鮮軍の人達が”いつか、統一を!。そしてその時再び会おう!”と言って別れるラストも良き作品である。】
■ソウルの居酒屋で捨てられた宝くじは、風に乗って軍事境界線へ飛ぶ。それを拾ったチョヌ(コ・ギョンビョ)は一等の宝くじである事に喜ぶが、まるで命があるようにその宝くじは再び風に乗り北朝鮮兵士ヨンホ(イ・イギョン)の元へ。
二人は非武装地帯で落ち合い、所有権を主張するが現金化するには互いの協力が必要になる事が判り、上官や仲間を巻き込んでの共同作戦が始まる。
そして、チョヌとヨンホが人質として、夫々、相手の国に行く事になる。
◆感想
・ここまで面白い韓国映画は久しぶりだが、登場するキャラクターが魅力的な事と、設定と演出の妙であろう。
・それまで、放送でやり合っていたチョヌと北朝鮮のヨンホの妹のヨニ(パク・セワン)が、いつの間にか良い仲になっていたり。クスクス。
・マンチョル(クァク・ドンヨン)が換金するためにソウルへ行くも上司のウンピョ(ウム・ムンソク)から”財布なんかに当たりくじを入れたら駄目だ!”と言われパンツの前部にポケットをつけた変なパンツの中に当たりくじを持ってウロウロするシーンは脳内爆笑である。
ー 明らかに挙動不審の彼は、股間の宝くじが気になるのか、地下鉄の中でモゾモゾと弄っているが、それを女性にスマホで撮られSNSで拡散していく”変態兵士”の姿。
それを見たウンピョが、激怒するシーンも可笑しい。そもそも、あんたがアンナパンツを穿かせるからだろう!-
・一方、北朝鮮に送られたチョヌは、食料不足解決のために、飼育している多くの動物たちにリラックスさせる仕掛けをし、大成功。だが、チョヌはその功績により平壌に送られそうになるが・・。
ー それを、いち早く察知したヨニの行動ナイスである。ー
・ヨンホも韓国軍に入り、物凄い食欲を発揮したり、地雷を踏んだ同僚を助けたり。
ー で、お偉いさんが激励に来て、”出身は?””(北朝鮮の都市を言おうとして、)慌ててハンブルグ!と答えるシーン。お偉いさんからドイツ語で決意を!と言われ、序盤に描かれる彼が好きで100回は観ているドイツ映画の台詞を言いながら、それを”適切な”韓国語に訳すウンピョの姿に、再び脳内大爆笑である。-
<今作は、奇想天外な設定乍ら、朝鮮民族が腹の底では願っている(と思いたい。)南北統一の夢を、軍事境界線で警備に当たる南北朝鮮軍の人達が”いつか、統一を!。そしてその時再び会おう!”と言って別れるラストも良き作品である。>
<2024年2月3日 刈谷日劇にて鑑賞>
こんばんは。
さっきまで呪術廻戦を観ていて泣いていました笑
私が鑑賞したのは年末だったのですが、NOBUさんのレビューを拝読し、爆笑したのを思い出しました!キャストはほぼ知らない俳優さんでしたが、皆さんチャーミングでナイスキャラでした。よく出来た作品でしたよね♪