「劇中劇ドラマ」レオノールの脳内ヒプナゴジア(半覚醒) odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
劇中劇ドラマ
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ヒプナゴジアはギリシャ語が語源で覚醒から睡眠への移行期に起こる半覚醒状態、別名:入眠時幻覚とも呼ばれる。
特徴としては幻覚(視覚、聴覚、触覚など)を伴うことがある。
金縛り(睡眠麻痺)を経験することがある。明晰夢を見ることがある。
意識がぼんやりとして、現実と非現実の区別がつきにくい。
とされている。主人公の元映画監督の老婆レオノール・レイエスは次男のルディと二人暮らし、金に困って電気を止められる有様、そこへ死んだ長男ロンワルドの幽霊が出てきて脚本募集の新聞を母に見せる、母は昔の資料を探って出て来た脚本「逆襲のフクロウ」を書き直して応募しようと決意、そんな折、隣家から落ちて来たテレビが頭に当たって入院、命に別状ないが意識不明、まさにヒプナゴジア状態とのこと。そこから現実と「逆襲のフクロウ」との交錯したレオノールの妄想の世界が描かれます。
この妄想以前に幽霊も出て来たし、そもそも、この映画、まともな神経では観ていられません。まあ、幽霊は半透明、妄想劇は4対3アスペクトと観せ方に工夫はあり、劇中劇を同時進行で描くと言う着想のユニークさには脱帽ですが何が何やら難解で戸惑いつつ鑑賞。
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