「エピソード1.5 by jigsaw」ソウX セッキーかもめさんの映画レビュー(感想・評価)
エピソード1.5 by jigsaw
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治療困難なガンを患ったジグソウが最後の希望を抱きやってきたのはメキシコの治療チームのもとであった。そこで、大金を支払い、治療を受け完治したかに思えたが、すべては詐欺であることが発覚する。ジグソウはアマンダとともに治療チームへ復讐を行う。
ソウシリーズは中学生のときに1を鑑賞してから、ソウザファイナルまでは追っかけてきた。本作は時系列的には1と2の間にあたるとのことであったため、予習して鑑賞に臨んだ。
結論から述べると、本作の完成度は非常に高い。初のジグソウ視点のストーリーであったが、完全にのめり込んでしまった。気が付いたらジグソウへ非道な行いをした医療チームへの拷問を期待をしてしまっていた。恐ろしい。ジグソウのやっていることは間違いなくイカれた犯罪である。それを本作品は逆視点から描くことに成功している。
ストーリー通してぶれることないジグソウの思想「生へのありがたみに感謝する」は素晴らしい考え方である。だから、違和感なく復讐劇は進行していく。
ストーリー自体はこの上なく単純で、今までのシリーズを観ていなくても楽しむことができる。
復讐劇としても見応えがある。余命宣告をされ、人生に絶望した者に対し、一度は希望を抱かせ、それをどん底に突き落とす。これより非道なことができるだろうか。ジグソウの行うゲームに匹敵するほどの悪行である。
ジグソウの行うゲームの残虐性は本作も健在でグロ描写を期待している人に物足りなさを感じさせることはないだろう。
長編シリーズの中でも本作は1に次ぐほどの出来ではないだろうか。
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