「さらりと描いた娼婦日記」ラ・メゾン 小説家と娼婦 Scarletさんの映画レビュー(感想・評価)
さらりと描いた娼婦日記
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過激な体験談と思って観たが、明るく綺麗にまとまっていて拍子抜け。
エロチシズムと激しいセックスシーンと過激な映像を期待していると、裏切られる。
本作品、観る人が男か女か、セックスが好きか嫌いか、お金でセックスの相手を買った事があるか?セックスを楽しめる人か?などで印象が全く変わるだろう。
私は女で、セックス好きだが男を買った事はない。セックスは楽しむもので、相手を楽しませる事にも快感を感じる。不倫の経験はある。が、どんなにお金に困っても、娼婦をやろうとは思わない。
そんな私は、私の立場からしか本作を語れない。
エマ(アナ•ジャラルド)に作家らしきところは、皆無。ただ、セックス好きで好奇心が強く、貞操観念はゼロで、娼婦に向いている。むしろ、天職かもしれない。
そうでなければ、2年もの間、続けられる訳がない。だから、同じ娼婦が天職である同僚達を理解し、愛し、家族的な感情に包まれて過ごせた。普通の世界より、居心地の良い場所だったのだ。
これは作家の体験談ではなく、娼婦に向いていた女の、2年間のお仕事日記。というのが私の感想。
ただ一つ理解出来なかったのが、恋人イアン;(ルーカス•インクランダー)のエマへの感情と接し方。いくら彼女を理解していても、必要性も無いのに毎日毎日複数の男に身体を売る彼女を、本当に愛しているのか?作家として、1人の女性として認めているのか?
男性の観客で、どなたか答えに近いレビューを書いて頂けたら嬉しい。
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