シャクラのレビュー・感想・評価
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ここにも中国本土の影?
昨年の傑作『レイジング・ファイア』『ジョン・ウィック:コンセクエンス』に続くドニー兄貴の切れ味抜群のアクションに期待したのですが、ワイアー・アクションとCGがやたらと目立ち近接打撃戦が少ない上に、長編叙事詩小説が原作の複雑な物語なのに雑な造りで、これなら兄貴でなくても・・とちょっと残念な思いでした。香港映画だからこそ肉体の動きで見せて欲しかった。ここにも中国の影が伸びているのかな。 (2024/1/12 鑑賞)
誰が誰やら
固有名詞と人物が多すぎて
人物と勢力の相関図が実にわかりにくい
説明も無く重要なキャラが出て来たりする
とはいえストーリー自体は至ってシンプルでわかりやすい
20年くらい前に流行った感じのワイヤーアクションの部分は賛否別れそう
強いけれど心は柔らか
人が正義に突き動かされて、道を貫こうとするならば、その物語の筋書きはとてもシンプルでいい。アクションの凄みを決して邪魔しないストーリー。でも、も少しでいいから、捻りと焦らしとかあってよかった。
屋根に飛び乗って、屋根から屋根を渡ってゆくアクションが魅惑的。あんな風に生きていけたら…とか思ってしまった。硬気功もそりゃ映像的に目一杯、派手に造られてはいたけれど、神がかって美しかった。吹き飛ばされるのも一種の快感だよなとか思っていたのですが、可愛い阿朱は少林寺の高僧の硬気功で死にかけるのだから、飛び切りの殺人技。
喬峯の魅力は何だったのか? と問えば、漢気とか胆力もさることながら、様々な欲に拘らない柔らかなハートですかね。
結局、タイトルの「シャクラ」って何!?予想以上に長くて、危うく終電すら逃す処だった!
2023年 「元祥」(袁祥仁)演員、「一小福」作品。
英語の綴りは「Sakra」だが・・・!?鑑賞ポイント、折角上京したので地元じゃ上映ってない作品を観る事に!もう上映四週目に入っていて「日比谷」「錦糸町」での一日一回夜の上映のみ。やはり、特撮が過ぎる!今の時代、この位が合っているのかもだけど・・・!?ジャッキーチルドレンの動作導演の「谷垣健治」氏、なんだかんだで「イェン家班」なんでしょ!?自分らしさを出せて居るのかが疑問?全て、ドニーの言いなりじゃ!?
ちょいムズだけど
天龍八部という小説が元になっているということでしたが、それを知ってたらもっと楽しめただろうなと思う。
まず、誰が誰で、誰と誰がどう言う関係でってのが分かりずらいかな
でもさすがドニー・イェンが主演らしく、キレのあるカンフーアクションがすごい!これでもかってほどのワイヤーアクション!好きな人は好きなはず
わたしは大好きです。かっこいいですねー。目で追うのが大変。
喬峯役のドニー・イェン。
初めは「あれ?お直ししちゃった?」と思うほどお顔が若くなってて、ちょっと違和感と思ってたら最後にやっとメイクだったんだと気づきました( ˊᵕˋ ;)
なるほど 喬峯の父親がメイクしてないドニー・イェンか。
続きあるのかな?
あるのなら喬峯の父親編ですね。
それが観たいです。
私の中ではドニー・イェンはイップ・マンが最高にかっこいい( ー̀֊ー́ )イップ・マンを超えるドニー・イェンを観てみたい。
鲜艳
ドニー・イェン主演×大友監督がアクションを担当、この名目だけでもお腹いっぱいなのに、ド派手なアクションが堪能できるんですか!?とウッキウキで鑑賞。
アクションは何が何だか分からないものが観れて楽しかったんですが、お話は突出して面白いものは無く、面白かったところとつまらなかったところがはっきり分かれた作品でした。
今作の圧倒的長所、ドニー・イェンを筆頭に拳と拳の交え合いのド派手なアクション、目が追いつかないレベルの剣捌きだったりと、想定していたものを遥かに超えてくるものが体感できました。
基本的にはドニー1人vs大人数の構成ですが、とにかく強いので1人で蹴散らしていく様は超絶カッコ良かったです。セットをぶっ壊しながら敵をぶっ飛ばしては、壁蹴りしまくって天井駆け回って、建物から建物へ飛び移ったりなんかして大暴れしてました。
能力バトルのところのCGはかなり雑ですが、それで見事に敵が全員ぶっ飛んでいくので見応えはありました。
ワイヤー全開でのアクションは露骨やなぁと笑ってしまいましたが、ド派手なアクションの中にチープなものが入るのも面白いなぁと思いました。
突然仲間になった少女の剣捌きも見れますが、それをかき消すくらいにドニーが目にも止まらない剣捌きを見せてくれるのでもう独壇場でした。
圧倒的短所はストーリーのつまらなさです。基本的には恨み合いっこに巻き込まれた主人公が全部返り討ちにしていく感じなので、濡れ衣だったり言われもない事を言われたりするストーリーなので、そんなわけないじゃんとかしょうもないとかばかりで全然話に乗れなかったです。
アクションのない時間は全体通して退屈でした。どいつもこいつもドニーにフルボッコにされていくので、歯向かってるんじゃないよと何度も言いたくなりました。
ドニー・イェン作品!とドンと出た後にダラッダラ知らない人たちを出して続編に繋げるようなくだりは正直邪魔だったなぁと思いました。続編を見たいかと言われると微妙で、アクションマシマシなら喜んで!と言った感じでした。
アクションだけだったらハイカロリーで胃がもたれるかもしれませんが、アクションだけで100分やったらどうなってたんだろうと思いました。還暦を迎えたドニー、ますます進化していくので人間はとっくに辞めてますね。最高最強です。
鑑賞日 1/11
鑑賞時間 10:00〜12:25
座席 H-12
別世界?異星人?理解不能な人々
誤解しないでいただきたい。
⭐︎4はアクション+映像への評価である。
物語まで含めたら⭐︎2くらいだ。
アクション、特にボディアクションは最早世界最高峰と言ってもいいと思う。武術に裏打ちされた身体能力や馬術、またはそれらを操る人口の多さとか。それに加えてワイヤーワークの大胆さ。
ひき絵のワイヤーワーク等は、どんな仕掛けがしてあるのか想像もつかない。結構な高さだし、結構な距離を滑空する。
ボディアクションは他の追随を許さない程に見事である。
そして、肝心の物語なのだが…全く共感できない。
接続詞が全くない構成と言ってもいい。
どうやらリメイクに近いらしく…そうなると、この物語は大陸の80%以上は熟知している程ポピュラーな物語なのかと思う。
題名にある「シャクラ」の意味さえ分からない俺には正直、お手上げだ。
冒頭、主人公は侠客として紹介されるのだけど、日本のソレとは全く別物で…めちゃくちゃにファンタジー。とてつもない跳躍力があるは、手から気功的なもの出して家を吹き飛ばすは、やりたい放題である。
人物像もなんか建前が服着てるような感じで、全く魅力を感じないし、主人公が悪人に認定されるまでの過程は首を傾げずにはおれない。
アレを是とするなら、真実は問題ではなく嫌疑をかけられた時点でアウトとか許容できない。
お前ら、そんなに単純でこぞって馬鹿なのかと。
なんでこんな強引な展開の脚本が決定稿になり得るのか、理解できない。
主人公が故郷を敵に回す件は、もう異文化と括るしかなく…こちらの常識を用いての理解は不可能なように思う。
「俺の命ならくれてやる。だからこの娘を治療してくれ」
「よし、お前の命と引き換えだ」
「わかった。だがただでくれてやる訳にはいかぬ。戦って奪ってみせろ!」
「望むところだ!」
互いに盃を割り絶縁の儀式が延々と続く
「よしっ、殺せっ!!」
そして大乱闘が始まる。
…娘を人質にとった意味は??
登場人物達の心情が全く理解できない。何をどういうふうに解釈したら、こんなやり取りが成り立つんだろうか?盛大な疑問符が去来する。
そんな「???」に埋め尽くされた脚本で…このキャラが大陸では周知され絶大な人気を誇っているのだとすれば、もう思想から違うとしか言いようがない。
だから、ものすっごいアクションを観ても退屈でしょうがなかった。早く終われと何度も念じた。
もうかの国には、共有不可能な思想が礎として蔓延しているとしか思えずで、このお話が日本で言う「忠臣蔵」や「新選組」と同じくらいの認知度であるとするなら、コレを認めてる国民性が理解も出来ないし、共感も共有もできない。
ほぼほぼ異次元だ。
監督であるドニーはSWなどの外部の作品にも出てる。
彼は何を考えて本国以外の作品に出演しているのてあろうか?…なんか本音を想像すると空恐ろしい。
たぶんなら、超絶長編な原作なのであろうと思われる。日本人の俺からすると、物語はすでに破綻はしてて、ご都合を押し付けられても飲み込めないし、むしろ拒絶反応を起こしそうで…いや、起こしたか。
もっと丁寧に、他の国の人にも分かるように脚本を仕上げてくれたら違う感想にもなったろうにと思うけど、そんな気もないように思う。
本国の興収だけで金銭的には賄えるとなれば、その必要性もないのだろうけど。
自国以外の存在を全く意識してないような作品だった。
「宇宙最強」ドニー・イエン健在でした。ᕦ(ò_óˇ)ᕤ🤗。
1月9日にTOHO新宿にて鑑賞しました。
ここネタバレします。
さすが宇宙最強のドニー・イエンでした。
最高かよ😃!!。
この映画の原作は、中国の武侠小説「天龍八部」で4人の主人公を描いていてドニー・イエンは、喬峯(きょうほう)を演じてます。
もちろんいつもどうり予習しないで鑑賞しましたが、🤔たぶん原作が膨大で、細かいストーリーはわかりませんでした。
なのでアクションを中心にして見ました。
アクション監督が、「るろうにん剣心」の谷崎健二なのでこの作品も素晴らしい迫力とスピードとアイデアでした。
1つ思ったのは、ラスト近くのバトルで
相手の部下が仮面🎭をつけて登場しますが、出演している方の顔が映らないし戦いずらいと感じました。
まあ、途中でドニーが仮面🎭を素手で凹ますシーンがあるのでこのシーンが撮りたかったのかとは思いましたが、、!
今回は、素敵な女優さんがいましたが、
あえて、お母さん👩役のカラ・ワイですね。
以前「捜査官X」でドニー・イエンの作品に出演してますが記憶がありません⁉️
今回は、強いお母さんを演じていて感心しました。
♪(v^_^)v😅😊。
次回作も期待してます。
この映画の関係者様の皆様お疲れ様です!!
ありがとございます。
٩(๑❛ᴗ❛๑)۶🤗。
アクションはなかなか、チェン・ユーチーが美しかった
宗の時代の中国。
丐幇の喬峯は強くて人々から慕われ英雄的存在だったが、馬大元殺しの濡れ衣を着せられてしまった。さらに宗人ではなく契丹人であるという出自から丐幇を追放された喬峯は、自分を陥れた人物を探し、自身の出生の真実を突き止めるべく旅に出た。しかし次々と刺客に襲われ、その都度刺客たちを倒していく喬峯だったが、自分を信じてくれた阿朱を助けるために・・・てな話。
ドニー・イェンが還暦過ぎてるのに頑張ってたと思う。
谷垣健治がアクション監督を務めたらしく、ワイヤー使いすぎ感も有ったが、なかなか激しいアクションで面白かった。
阿朱役のチェン・ユーチーが美しかった。彼女、なんとか死ななくて済むストーリーにならなかったのか、そこが残念だった。
取り敢えず、かめはめ波撃っておけば勝てそう
原作知りません。懐かしい中国武術のアクション満載の映画でした。主人公の喬峯(ドニー・イェン)のアクションの切れは未だ衰えずという感じですが、必殺技の降龍十八掌はかめはめ波のようで、これ撃っておけばどんな強敵でも勝てるのではないかと思い、リアルな格闘技にした方がよかったのではないかと思いました。これが残念な点でした。
一方、人間ドラマは徐々に真相が明らかになっていき、胸に響く場面もありました。阿朱役のチェン・ユーチーがとても美しく、チェン・ユーチー目当てで観るのもアリだと思います。やはり、香港や中国の女優は美しい人が多いですね。
続編もありそうですが、現実的なアクションに改善してほしいです。
ワイヤーアクションがハンパないアクション映画。 本年度ベスト級。
ドニー・イェンさんのアクション目当て。
アクションと言うよりワイヤーを多用したシーンが凄い!
ちょっとやり過ぎ感があるのは否めなかった(笑)
アクション監督は日本の監督さん。佐藤健さんが主役の映画のアクションシーンを彷彿させる感じに納得。
皆から慕われ英雄との喬峯 (キョウホウ)が、両親や師匠の殺人事件の濡れ衣を着せられ皆から殺されそうとするストーリー。
事件の黒幕の正体を突き止めたり、自分の過去を知ろうとして行く展開。
中盤まではストーリーやアクションに引き込まれるものの、それ以降はストーリーに着いて行けず。
あんなに複雑にしなくても良かった感じ(笑)
バディの阿朱(チェン・ユーチーさん)が美しい。
阿朱も自分の過去を解き明かそうと2人で行動するシーンがメイン。
続編を臭わす中途半端な終わり方が少し残念でした( ´∀`)
画的に楽しめるアクション
内容は熱い!
昔、日本で翻訳刊行されていた金庸武俠小説集に収録の、『天龍八部』をアレンジしたもの。
敵の罠によって仲間や育ての親を殺した犯人にさせられ、また宋の敵国人の血を引くことを暴かれて追放された主人公が、カンフーでその敵の陰謀を暴くという、シンプルな内容。
主人公と、恩師や弟子ら、武の達人同士を殺し合いさせる展開はなかなかのものではありました。
その主人公であるドニー兄さんが、ほとんど無印時代の『ドラゴンボール』孫悟空+『Gガン』ドモンで、敵は桃白白みたいな汚い男。
『るろうに剣心』のワイヤーアクション+気功のCGは、ほぼ超能力格闘戦で、『少林サッカー』の領域。
掌から火を出し、片手を振れば天井ごと敵は吹き飛び、遠く離れた場所から内臓に致命的ダメージを与える。
敵の投げた武器は、気で跳ね返すのは[理力]フォースで、『ローグ・ワン』のリベンジ達成という。
もちろん、軽功空渡で、3階くらいまでひとっ飛び、勢いで屋根から屋根へ5軒くらいは一跨ぎで走れて、『カリオストロ』のルパンもびっくり。
など、アクションは画的に楽しめました。
ただなぁ、面白いかと言われたら、微妙な……
前述のようにパートごとは熱いのだが、演出が冗長、繋がりが悪く、無駄に長い。
あと20〜30分は短くできる。
それに、原作をかなり改変しすぎ。
たしか、敵側についた裏切り者は、原作だと全冠清だったような。
厳格公正な頼れる長老・白世鏡が、何故か単なるスケベ親父に。
で、続編へ「続く」!
なんじゃこりゃーーー!
いろいろ、とんでもなかった印象でした。
うーん思わせぶり
、うーん分からん。有名な小説が原案だそうだが、中国の人は、あっロビンマスク、あっウォーズマン! と皆、認識出来るのだろうか? 顔を変える姉さんは、武術じゃないので良かった。Xメンの人みたいだったけど。日本で付け足したテロップもチープな底抜け作品。
予習したら、もっと楽しめる
基本予習全くしないのですが、契丹→モンゴルの遊牧民や宋人などの歴史背景を勉強してたらもっと楽しめたかな。
ワイヤーアクションの多用が少し目に付くけど、カンフーアクション盛りだくさんで楽しめる。
後半の人間、利害関係の判明まで関係図が分かりにくく、最後で一気に伏線回収と次予告含みの終了するのでちょっとモヤモヤするかな。
細かいストーリーは気にせず、大暴れアクションを楽しむ映画と感じました。
あんな手紙だけで追放されんの!(笑)
前情報無しで観ましたが、せめて時代背景くらいは、把握しておくべきでした。
が、カンフー・アクション好きなら昔からの武侠映画だし、ストーリーも複雑ではないので問題なく観れるかと。
感想として、義侠云々言うてるわりに、散々世話になってるのに宋人じゃないというだけで、しかも、あんな手紙だけで犯人扱いし、追い出すとは!随分薄情な連中だよなと、誰も庇わないのか。今まで積み上げてきた信頼関係も無いのかと。
勿論、当時の大陸情勢や、民族間の確執云々等もあるかも知れませんが、それを踏まえても義理人情薄くない?
言葉悪いですが、登場人物が皆、浅慮過ぎて(少林寺の坊さん達も含めて)「もう少し考えて話しろよ」って。義父母が殺されてた時、坊さんが「親まで殺すとは」と叫ぶんですが、いやいや、どう見てもかなり時間が経過してたの分かるでしょ!(苦笑)思い込みで、喋んな!(笑)
まあ、連絡手段もろくにない時代ですから、うわさが広まれば殺人者が彷徨いていると受け止められるのかな?
陰謀の犠牲者であるドニー・イェンなのですが仲間に恵まれなかったとしか。
しかし、そこは、宇宙最強ドニー・イェン(笑)バッタバッタとなぎ倒す無双状態。
ラスト近くで父親助ける為にドニーの「降龍十八掌」食らって死ぬヒロイン。似たような技食らってもドニーは気功で助けたじゃん、自分の技は無理なのか?
カンフーアクション好きなら申し分ない映画ですが、続くの?
余談ですが、数年前に谷垣健治さんのコラムで、人気小説の映画化をやるかもって言ってて(あのコラム好きで、素で書いてるからか結構無茶振りするドニーに文句言ってて面白かった。雑誌の廃刊以降見なくなって残念)
これの事だったのかなと。
アクションは圧巻
原作の武侠小説については読んだことがないため、人間関係や組織についてはわからずストーリーも人の話を聞かない言わない奴らのみなのでどんどん悪化していく情勢など思う所はあるが、アクションに関してはこれぞ功夫や気功といった魅せる動きがたっぷりで興奮しました
130分にわたるダイジェストと、かつてない神速エンドロール
2024.1.6 字幕 TOHOシネマズ二条
2023年の香港&中国合作の映画(130分、G)
原作は金庸の小説『天龍八部(1963年)』で、大幅に改変されたものという説明あり
元祐の時代にて、宋国と近隣諸国の諍いにて活躍し、とある告発にて逆賊の汚名を被せられた男を描いたアクション映画
監督はドニー・イェン
脚本はシェン・リンジー&ズー・ウェイ&ヘ・ベン&チェン・リー&シェン・リージン&シュー・イーファン
原題は『天龙八部之乔峰传』で「天龍八部の喬峯の伝説」、英題は『Sakra』で「仏教用語でトラヤストリシャの支配者の名前」という意味
物語の舞台は天祐年間(1086年〜1094年)の宋国(現在の中国)を中心とした中国大陸
そこでは、宋国が王朝を築いていたが、大理国(雲南省西部、タイ族国家)、姑蘇(江蘇省)、契丹(モンゴル高原東部、モンゴル語族)、吐蕃(チベット民の統一国家)が虎視眈々と領土拡大を狙っていた
特に宋国は契丹を忌み嫌っていて、両国の諍いは絶えなかった
宋国には丐幇と呼ばれる武人集団がいて、今は宋国に支えつつ、勢力を拡大していた
その幇主は喬峯(ドニー・イェン、幼少期:ユアン・ジンフイ、少年期:ヂャン・チシュウ)という人物で、彼は赤子の時に捨てられ、養父・喬三槐(ユー・チンフイ)と養母(ドゥアンム・イチェン)に育てられてきた
彼は少年時代を少林寺で過ごし、玄苦大師(ソウ・シピン)たちのもとで修行をし、その実力が認められ丐幇に属することになった
そして、実力を認められ、幇主へと成長を遂げるのである
映画は、義兄弟とも言える馬大元(ヤン・ホア)が何者かに殺され、その嫌疑が喬峯にかかるところから動き出す
証人として、康敏こと馬夫人(グレース・ウォン)が喬峯を犯人だと言い、しかも喬峯が契丹人であると暴露する書簡を持っていた
これを信じた丐幇のメンバーは、契丹人に幇主はさせられないと憤り、喬峯はやむなくその座を降りることになった
そして、自身の嫌疑を晴らすべく行動を開始するものの、今度は少林寺にて玄苦大師の殺害の現場に居合わせて誤解を招いてしまう
さらに、その場に「易筋経」を盗もうとする謎の女(のちに阿朱と判明、演:チェン・ユーチー)も現れ、喬峯は幾重にも誤解を招き、敵を増やしてしまう
その後、玄難大師(シ・シャントン)の秘伝を受けて瀕死の状態になった阿朱を助けるために聚賢荘に向かい、薛慕華神医(ユェン・シャンレン)の元を訪れるのだが、薛は「お前の命と引き換えならば」という条件をつけ、喬峯はそれに応じて、これまでの関係を精算することになったのである
映画は、嵌められた喬峯が自身の嫌疑を晴らそうと行動を起こすものの、かつての仲間たちと戦わなければならない状況に追い込まれていく様子が描かれていく
どう見ても、馬夫人が黒幕のように見え、彼女が丐幇の執法長老・白世鏡(ド・ユーミン)と繋がっていることも序盤でわかる流れになっていた
また、阿朱を少林寺に向かわせたのが姑蘇の慕容復(ウー・ユエ)であり、彼も背景にいることがわかる
だが、映画では、慕容復の父・慕容博(レイ・ロイ)と喬峯の実父・蕭遠山(ドニー・イェン)がラストに登場し、「俺たちの戦いはこれからだ」と言わんばかりの終わり方をしてしまう
それゆえに消化不良感が凄まじく、130分の前座を見せられた気分になってしまうのである
アクションシーンもワイヤーアクションの多用によって逆に陳腐になっていて、気功を使う技には名前が付いていて、どこかで見たことがあるような戦闘シーンになっていた
このスタッフで『ドラゴンボール』を実写化してくれたら面白いだろうなあと思える感じになっているが、リアルな戦闘とは程遠いファンタジーの世界になっているので、これを許容できるかどうかが評価の分かれ目になっているように思えた
いずれにせよ、冒頭の世界観の説明がかなり早口で、瞬間的に字幕を暗記しないと、何がどうなっているのかわからない内容になっている
登場人物もかなり多めで、展開もダイジェストのように次々と場面が展開する
エンドロールも「神速」レベルに早くて、誰が出ていたかを確認することもできない
原題でググればそこそこわかるものの、同じ原作のドラマがたくさん出てくるので、情報取得もカオスなことになっていた
ドラマだと全50話ほどあるので、本作もシリーズ化されれれば全10作ぐらいにはなってしまうのではないだろうか
全30件中、1~20件目を表示