劇場公開日 2025年6月6日

年少日記のレビュー・感想・評価

全30件中、1~20件目を表示

3.5多くは語れない気分

2025年7月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

見終わった後、「 そっか⋯」という言葉が漏れました。
現在は、良い方向に動き出したようですが、
過去の出来事が重く残るので、やはり、悲しいですね⋯。

大人のチェンが、幼い時の兄とも弟とも似てる感じが、
こちらを惑わせるところは上手いなーとか、
細かいところで、いろいろと思うところはあったんですが、
最終的に多くは語れない気分だなぁ⋯。
それでも、何とも言えない感情が深く心に残りました。
忘れない作品だと思います。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
hkr21

5.0巧みな構成による兄弟の愛情の深さの表現

2025年7月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

親の過剰な期待に答えられず、叱責され続けた少年が心に傷を抱える、
というストーリーの基本線はそれほど目新しいものではないと思うが、
それを描写している個々のエピソードが印象深く、
情緒豊かな映像で綴られるため、最後まで集中力が途切れない。

加えて、冒頭やラストなど主要な場面における高い建物から
空を眺めている背中からの構図の対比や、
なによりヒッチコックのような観客の思い込みを誘う転回など構成が巧みで、
それが単にどんでん返しの面白さだけでなくて、
一心同体とまで言える兄弟の愛情の深さをも表現しているようで本当にすばらしい。

ピアノ曲も主人公の心象風景にマッチしていて良かった。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
HK

4.0驚きの展開

2025年7月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ああ、そういうことなんだ、というのが中盤の驚き。
最後の父親のところがぐっと来た。
父は父で一貫してて悪くない。でも一番ずしんと来たのは父だろうね。
それにしても、お嫁さんもピアノの先生もかわいかったな。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
khapphom

4.5違和感の答えを探して。

2025年6月24日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

とある高校教師が生徒を職員室に呼び出している。その時感じた違和感。その答えを探しながら物語が進んでゆく。

小さな兄弟。父親から体罰を受ける兄とそんな兄をどこかで見下している優秀な弟。封印していた1冊の日記があの頃の辛い記憶を蘇えらせる。今は離れて暮らす妻への愛を捨てられない、生徒想いの教師が歩んで来た道程に途中から涙が止まりませんでした。

過去と現代を行き来する巧みな構成と確かな演技で最後まで引き込まれました。主演の俳優さん演技も含めてめちゃくちゃ素敵でした。そして同時に複雑な香港の現状を垣間見ることもできます。とても良質な映画でした。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
はるたろう

2.5近代の悩み映画

2025年6月22日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

テーマはよくある話。幼い頃から競争社会で落ちこぼれは駄目だとふるいにかける物語。
話が地味だけになかなか感情移入出来ない。
しかもこの様なテーマは手垢がつきすぎていて全く新鮮味がない。
多くの国の映画に共通の話題がある。
手持ちカメラは初めは良かったが、後半は眠気を誘う感じに。
ラストの種明かしは面白かったがそれだけの一発ネタの様。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
るい

4.0切なくて優しい話、そういう事か、、

2025年6月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

癒される

2023年の映画とのこと。2年越しで日本でも公開されるということは、良い映画なのだろうと、新宿遠征です。

香港の話ということですが、日本にも通じる切なさがありますね。

後半になって、そういう事かとちょっとウルっとしました。いい先生だな。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
だるまん

4.0勘違い?してたから余計に泣けた

2025年6月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

現在の学校の教師としての自分と子供時代の自分とを交錯させながら進んでいきます。
壮絶な子供時代の境遇が、いかに人生において大きな影響を与えていくのか。
優秀な弟と不出来な兄。親や周りの大人が兄に対して厳しく、一緒に暮らしているものの拠り所はなかったんだなあとなんとも辛い。「避難場所」となっていた漫画の作者が自殺をするというこれまたなんとも辛い内容。死、とりわけ自殺というのがポイントとなるこの映画。香港でも自殺というのは社会問題なんですね。
一つ、私自身が勘違い?していたからか、余計に涙が出てきてしまいました。そっちだったのか〜。これは監督の狙いだったのか。他の方もレビューに書いていたのでそういうことなのかと思いました。だからこそ余計に涙が出てしまいました。
弟の進んだ道は、まだ人生途中ですが間違っていない。幼少時代に、兄に対しては見下してるようなところはあったのですが大人になってからの生き様でそうでもなかったんだよと示してくれてる気がします。
チェン先生が、ずっと星野源に見えてました。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
Tarik

4.0「最大の悲劇は善意の人の沈黙と無関心」(マーティン・ルーサー・キング)

2025年6月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

高校教師のチェンの勤務校のゴミ箱から生徒が自殺をほのめかす文章がみつかる。その中に「私はどうでもいい存在だ」という言葉を見つけがく然とする。それが長いこと封印していた幼少期の日記(年少日記)に記していた言葉とまったく同じだったことにショックを受ける…という場面から物語は始まり、子ども時代の体験やトラウマを引きづりながら成長する過程などがフラッシュバックとして描かれていく。

監督のインタビューによれば、香港の学生の自殺問題をきっかけに本作を撮ろうと思ったそうで、学業や家族、社会からのプレッシャーに直面する子どもたちへの理解を促進したいとのことだ。

この問題は当然ながら対岸の火事ではなく、2024年度の小中高生の自殺数は、厚生労働省の統計によれば、前年度比で16人多い529人で、1980年に統計を取り始めて以来最大数になっているとのこと。その原因のトップ3は「学校問題」「健康問題」「家庭問題」で、本作での課題とも重なる部分は大きい。

エンドロールの Special Thanks にいろいろな学校や先生たちの名前が多数列挙されていることから、かなり多くの取材を丁寧に重ねてから作ったのだろうことがうかがい知れる。

日本では少子化に伴い、かつての「受験戦争」と言われていた時代よりは競争が緩和されているのかも知れないが、逆に一人の子どもに対する親の期待とプレッシャーは従来とは比べ物にならないはず。そこに誰がどのように寄り添えるのか、それこそが子どもたちを救う唯一の道かも知れない。

そのように考えると、「負の連鎖」を生まないためにも、子育てをしている人や、教育関係者・子どもと関わる仕事をしている人は観ておくべき作品だと言えるだろう。

なお、兄弟間の出来・不出来の差が父親の愛情の示し方の違いになって表れる物語は古くは聖書の「カインとアベル」の逸話にまで遡れるし、それを基にした(映画化もされた)スタインベックの『エデンの東』も当然そうだ。これも世界中で普遍的な課題なのであろう。

事前に「泣ける話」だという評判を聞いていたのだが、いろいろな意味で胸に刺さり過ぎて、自分には「泣く」という感情が逆に生じてこなかった。(ハンカチ持っていったのに…)

余談だが、広東語の「はい(yes)」は「はい(漢字で書くと「係」)」って言うんだ!というのが今回一番驚いた発見。笑

コメントする (0件)
共感した! 4件)
Tofu

4.0重すぎた。そして良かった。 時代、環境、家庭。 多分これがピンとこ...

2025年6月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

重すぎた。そして良かった。
時代、環境、家庭。
多分これがピンとこない人生のほうがよほどマシなんだとは思うが、生まれた以上選べない環境での戦いが始まるのは少なくとも現在においても全世界共通と、、、。
喪失について、映画でこそ表現できる世界を形にした作品だと思う。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
とりから

4.0加油!

2025年6月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

やればできる子なんてよく言うけど
どんなにやってもできない人はいる
特に勉強、スポーツは才能がないとすぐ諦めるけど・・・
こどもにいろいろ押しつけて潰してしまうダメ親
香港も学歴社会なんですね
先生になって生徒の遺書がきっかけで年少のころ
の家族を回想しながらストーリーが進む
中盤であれっ勘違いだった?って思う展開があり
やられたーって感じ
ほとんどの人が途中まで勘違いして観てたと思う
悲しく苦しい話だけど最後の方はちょっと光が見えました

コメントする (0件)
共感した! 7件)
かちかち

4.0子供の心の壊し方

2025年6月12日
iPhoneアプリから投稿

一人の少年の日記を通して、親の体罰によって、人生に前向きだったはずの心が少しずつ壊れていく衝撃的な物語。

Yahoo!ニュースで教師による体罰のニュースが出ると、コメント欄には教師を擁護し、体罰を肯定する意見が少なくない。
そうした人々がよく口にするのは、「自分も体罰を受けて育ち、それが成長につながった」というもの。
この映画に出てくる浅野忠信似の父親も同じようなことを言っていた。
彼らはこの映画を観ても、同じ意見のままなのだろうか。
もし体罰で成長する人間がいるとしても、その陰で命を絶つ人間がいても許されるというのだろうか。

人は誰しも得意不得意がある。
親の役目は、子供の得意なことを見つけ、学ばせ、伸ばし、社会で活躍させることだと思う。
しかし、世の中には、自分の理想を子供に押し付け、うまくいかなければ子供を責め、結果として生きることに絶望を感じさせてしまう親も少なくない。
この映画の兄弟がまさにそうだが、向いている子は体罰がなくても結果を出すし、向いていない子供は、いくら体罰を与えても結果を出すのは難しい。
体罰を振るう大人は、子供が思い通りにならないことにイライラし、その感情をぶつけているようにしか見えない。
それを「子供の成長のため」と言うのは、あまりにも卑劣だと感じる。

確かに、努力を怠り、結果を出せていない子供も多くいる。
そういう場合、勉強するようになれば飛躍的に結果を出すことも珍しくない。
『ビリギャル』の主人公がその典型。
しかし、この映画の主人公は違う。
次のテストで良い点を取ればどんな望みも叶えると言われ、彼は今までの人生で最も勉強したはず。
それであの結果だった。
この時点で、親であれば別の道を考えるべきだった。
子供をさらに傷つけ、結果を出させようとするのは、人間としてあるまじき行為ではないだろうか。

物語の途中に出てくる若い女性のピアノ教師は、性別や年齢は違えど、普段の自分を見ているようだった。
自分も人に物を教えるときは、あのような感じなので。
だからこそ、子供に結果を出させてあげられない彼女の苦しみが痛いほどよく分かる気がした。
葬儀場での彼女の姿を見て、涙が止まらなかった。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
おきらく

3.0考えさせられる作品だが、ストーリーは詰め込みすぎ!

2025年6月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

単純

台湾映画かと思ったら香港映画。テーマは物凄く重い。高校教師チェンが見つけた生徒が書いたと思われる遺書のメモを見て幼少期に見た兄の日記を思い出したが、内容は色々考えさせられた。ただ、詰め込みすぎた感は否めない。逆に香港の学校教育事情など絞っても良かったか。ラストは希望が見えたが。アイデアはいいだけにもったいない。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
ナベウーロンティー

3.5家族間でそれは……

2025年6月12日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

率直な感想は予告観て受けた印象とは全然違ってたー、かな。
映画のことを語ると、ネタバレにもなりそうだからあえて控える。でも“皮肉なもんだなー”と感じる気持ちでいっぱいになる。

自分に兄弟がいたらまた少し感じ方が変わっていたのかもしれないなー。または子供。

わかるし凄いけど、観ていて苦しい。
終盤、かすかな光はさすけどそれでも苦しい。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
らまんば

4.0家族関係

2025年6月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

色んな家族があって、理想的な素敵な家族ばかりではない。
悪気は無くとも兄弟姉妹はいつも比べられるし、自慢の子は贔屓されやすい。又、理想の子どもになる為に、知らず知らずのうちに自己を犠牲にする事もアルアル。
環境は変えられないし、毒親は存在する。
味方が存在すればラッキーだけれど、必ずでは無い。

育児に中の我が子らに見て欲しい映画であり、育児中だった過去の私を子ども達に謝りたい。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
jiemom

4.0寝そうで寝られない

2025年6月10日
iPhoneアプリから投稿

生徒の遺書から先生自身が少年期を振り返り内省する話。

兄、弟双方の気持ちに入り込み右往左往。泣きはしないが複雑な気持ちでした。ご両親の気持ちも分かるしね。人と話す事は大切だわ。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
Oyster Boy

4.0説明読んで入ってくる情報より、 見た方がはるかに良かった作品 切な...

2025年6月8日
iPhoneアプリから投稿

説明読んで入ってくる情報より、

見た方がはるかに良かった作品

切なくて、やるせなくて、泣いた

住んでた時は大嫌いだった香港、

この映画でちょっと抵抗感が減ったかも

コメントする (0件)
共感した! 5件)
jung

4.0高校教師が自分の過去を振り返りながら生きて行く姿を表現した感じの作品。 本年度ベスト!

2025年6月8日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

鑑賞中、突然涙腺が崩壊(笑)
そして「えっ?そっちだったの!」って感じで完全に騙された(笑)

高校教師のチェン。
学校で偶然、自殺をほのめかす生徒が書いたメモを発見。
そのメモを誰が書いたのか調べて行く展開と思いきやちょっと違った(笑)

チェンが子供の頃の出来事を中心に展開するストーリーだった。
2人が兄弟のチェン。
弁護士の厳しい父親の元で育った環境があまりにも痛烈だった。

あんな環境なら、そうなるよね。
って一言では済まされない感じでかなりヘビーな内容だった。

でもチェンの奥さんやピアノの先生が美しかったのが唯一の救いって感じでした( ´∀`)

コメントする (0件)
共感した! 6件)
イゲ

3.5幼少期に傷ついた心の追体験

2025年6月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

淡々とした映画といえばそういう映画ですが、私は嫌いではなかった映画でした。

幼少期に傷ついた心を振り返り、それを乗り越えようとするストーリー。
あそこまで酷い毒親は、今では虐待ですね。

あそこまで辛い経験を私自身は幼少期にしていませんが、追体験しているような感覚になりました。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
ももか

4.0思ってたほど…

2025年6月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

静かで内省的な、後悔と自省を反芻するような映画。
事前の印象から韓国映画だとばかり思っていたが香港映画だった…
基本的には、遺書らしきものを発見した教師が子供時代のことを思い出すことで観客は過去の出来事を知る、という形になってるんだけど、ひとつだけギミックが入っていて、それが終盤グッと物語を展開させる。
その展開が少しだけ主人公に前を向かせるので、後味はけして悪くはない。
ただ思ってたほど入れ込めなかったのは、全部父親が悪いってだけじゃないの?としか思えなかったから。父親もまた…ってことでもなさそうだったしね。
主人公の元妻役のハンナ・チャンさんも、その若い頃役のナンシー・クワイさんもめちゃくちゃ可愛かったのが印象的…

コメントする (0件)
共感した! 4件)
ぱんちょ

4.5悲しい家族物語

2025年6月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

優秀だった弟も出来が悪いって言われた兄も、叱った父もかばいきれなかった母も皆んな幸せじゃなかった。
館内ススリ泣きの女性が多数でした。
あんな可愛い子を、、、
いたたまれない悲しい映画でした。
私は兄の気持ち最後の気持ちがよく分かりました。

コメントする (0件)
共感した! 9件)
ノブ様