「ハッと気付かされる展開が面白く徐々に引き込まれるストーリー」年少日記 nxnxbxbさんの映画レビュー(感想・評価)
ハッと気付かされる展開が面白く徐々に引き込まれるストーリー
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序盤は多かれ少なかれ現実としてあるだろう光景に心をギュッとされ辛く耐えがたい場面。躾という名の虐待に直面してきた過去がある教師が、悩みは違えど、もがき苦しんでいる生徒に対してどう接していくのか。映画の中の他人事と分かりつつ自分の子供と重ね合わせてしまい胸が熱くなった。
人は心の中を覗けるわけでははなく、過去を開示しているわけではないので、何を思って行動しているのか知るハズもない。
劇中では描かれてないが虐待をしていた父親もまた幼少期に虐待されて育った被害者かもしれない。
子供のことを愛していない親はいない。ただ競争社会において躾や教育が過度に加熱して本質を見失わせて結果不幸にさせてしまうことがある。悪循環のループにハマって後戻り出来なくなる前に、お前は大丈夫か!?本質を見失ってないか?と言うメッセージに聞こえた。
子供に対して、パートナーに、部下に、友人に、他人に対して一方的な主観から正義をぶつけて自分の都合が良い様に仕向ける。そしてそれを強い言葉や腕力でねじ伏せようとする稚拙で格好悪い大人にならない為のメッセージを思えた。
物語後半から点と点が繋がり最後にはホッこりとさせられたる終わり方で救われる良い映画でした。
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