「ウェルメイド」オールド・フォックス 11歳の選択 ぱんちょさんの映画レビュー(感想・評価)
ウェルメイド
他人のことは構わず自分の利益を追求するのか、昔ながらの人々との繋がりや協調を重んじるのか、というある意味グローバルで現代的な問いを、息子シャオシェンの成長を通して描く。その仕掛けが秀逸。撮影も良くて、画面からも本作のウェルメイドな感じが伝わってくる。
ただし、息子があれほど家の購入に執着する理由とか、出来もしないのに亡き妻の夢である散髪屋にこだわる理由もちょっと腹落ちしないまま…
門脇麦だったり不動産屋の「キレイなお姉さん」だったりの描写も物足りず、ちょっとフラストするところもないではない。
が、ラストも含め、最終的な「彼の選択」にはニンマリしながら「そうだよね〜」と思う。そういう意味でやはりウェルメイド。良い映画でした。
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