「老獪なキツネ」オールド・フォックス 11歳の選択 JUNさんの映画レビュー(感想・評価)
老獪なキツネ
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二人で暮らすリャオジエと父親は、
いつかは自分たちの家と店を手に入れることを夢見ている。
ふとした事で生馬の目を抜く様な“オールド・フォックス”と呼ばれる地元の地主・シャと親しくなったが、優しくて誠実な父とは真逆の生き方をしている。
その後、バブルが起きたりして不動産購入計画が揺らいだり、そんな事から仲の良い親子二人の関係に変化が起きたり色々な事が淡々と描かれていていく。
そんな中でリャオジエが子供ながらに悩み成長していく姿を描いている。
最後に、大人になり建築家になったリャオジエが丘に建つ計画物件説明をするシーンで、相反する個性を吸収した彼の成長にこの映画のタイトルの意味が重なる(丘を利用したデザインの素晴らしい設計だが、機能面でも建物と自然を調和させているので断熱効果を生んでいる。その結果、総合的・効率的な設計でオーナーに対して建物維持のコスト低減を行っている。要は、理と情を生かしている設計になっているところがミソ)。
あとリャオジエの父様役を『1秒先の彼女』の主演俳優リウ・グァンティンが演じているが、誠実な役が相変わらず似合う。
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