「人生の勝ち組と負け組の違いを見せつけられた作品。 本年度ベスト級。」オールド・フォックス 11歳の選択 イゲさんの映画レビュー(感想・評価)
人生の勝ち組と負け組の違いを見せつけられた作品。 本年度ベスト級。
共感も感動も無かったけど面白いストーリーでスクリーンに釘付け。
印象的なシーンも記憶に残る音楽も無かったけど不思議と楽しめた感じ。
妻に先立たれ11歳のリャオジエと2人で暮らし自分の床屋の店を開くのを夢見るタイライ。
お金を貯め3年後に床屋を開業する事を目標にする中、物価の高騰で実現が困難となった感じ。
そんな中、人生の勝ち組の地主のシャとリャオジエが出会う展開。
シャのあだ名は「腹黒いキツネ」
腹黒いシャがリャオジエに対して親身になっているシーンが不思議なんだけど、後に解る理由に納得。
シャと対等に会話する11歳のリャオジエの演技が素晴らしかった!
自分が11歳の頃、何も考えずに生活していた事が恥ずかしい(笑)
シェが名言と思える様なセリフを度々喋るけど全く自分には刺さらず(笑)
腹黒い人って普段は優しい姿で本当にわからない所で残酷な事をする感じが印象に残る。
女性陣の活躍も良かった。
家賃を集金する「美人のお姉さん」
門脇麦さん演じる「ある女性」
皆さん優しい。
予告編で本作はドロドロの人間ドラマと思いきや、優しさに包まれた感じの意外性が良かった。
良い人が沢山登場する中「チクル(密告)」と言う言葉がキーワード。
ラストの展開はナルホドって感じで落とし所としては無難だった感じ。
病院のエレベーター内のシーンが唯一共感出来た感じ。
だけど、自分は人生の負け組なのかと思えてしまった(笑)
門脇麦さんの中国語が素晴らしかったです( ´∀`)
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