「夜明けの黒いミルク」アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家 m mさんの映画レビュー(感想・評価)
夜明けの黒いミルク
巨大な作品を作成するために廃工場をアトリエにし、
アトリエ内はあまりにも広いので移動は自転車
絵画に藁をつけてバーナーで焦がしたり、鉛を溶かして絵に撒いたり、一見シワシワの紙のように見える鉛に描いた絵や
トルソーに着せたようなドレスのオブジェなど
3D鑑賞で臨場感たっぷりに鑑賞出来た
事前にファーガス・マカフリー東京で、アンゼルム・キーファーによる個展「Opus Magnum」(7/13まで)でガラスケースに入った小さめの作品と水彩画20点を見ていたので映画も心待ちにしていた。
戦後生まれのアンゼルムが、大人たちが蓋をしたドイツの過去を開け放ち過去と対峙する様子が描かれている。
子供時代のアンゼルム役はヴェンダースの孫甥で、
青年時代のアンゼルム役はアンゼルムの息子さんだそう。
息子さんそっくりだった。
来年京都で大規模アンゼルム展をやるそうですが
そこには持って来れない大きさのものを沢山鑑賞できるのでおすすめです。
そして、何より、しっかりヴェンダース映画だった
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