劇場公開日 2025年2月28日

TATAMIのレビュー・感想・評価

全85件中、81~85件目を表示

4.0理不尽、不条理、怒り

2025年2月28日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

前日に「ノー・アザー・ランド 故郷は他にない」を見てなんて理不尽な話だと思ったが、この映画もなんて理不尽と不条理に満ちているんだと思った。
また実際の事件が元になっていてそれが日本で起きたことだったということに驚いたと同時に知らない自分が恥ずかしくなった。
「聖地には蜘蛛が巣を張る」でザーラ・アミールを知ったのだけれど、彼女自身の経験と心情がこの作品にも色濃く出ているように思う。

全編白黒だしなんか画面ちっちゃくないか?と思ったがこの作品全体を包むどうにもならない閉塞感を表しているのかなと段々違和感はなくなった。
むしろ白黒であることで試合シーンなんか特に迫力が増しているように感じた。
レイラの状況を知らないはずなのに彼女の心情とリンクするかのような実況が没入感を生みつつもちょっとわざとらしいかなとは思った。

喜怒哀楽なら怒りが一番エネルギーになると私の夫はよく言う。これはまさにそんな映画だ。それと同時にレイラや監督の、家族や故郷やなにもかもを捨てるしかない計り知れない悲しみにも満ちている。
ぬくぬくと暮らしている私にはその怒りも悲しみも全てを理解することは難しいのかもしれないけれど、全てのスポーツ選手の自由を願わずにはいられない。

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クロネコ。

5.0タイトルなし

2025年2月28日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

コーチと込みでの映画。コーチが選手によって変わる物語が感動する。

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えみり

3.0レイラ

2025年2月27日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

政府に止められ、棄権を監督にも勧められた。

試合に出続けた。

準々決勝で涙。

1年後、監督と一緒にイランと戦った。

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完

4.5柔道試合の迫力満点

2025年2月22日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

怖い

興奮

難しい

イランの女子柔道選手の物語
モデルは、実際に男子柔道でおきたことだそうで、
棄権させようとする国家権力にたちむかう・・・
迫力ある試合シーンと棄権を迫る国家権力の手先との展開が迫力です。
#TATAMI

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わせい

5.0栄光と自由を奪われた柔道家のプライド

2023年10月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

興奮

『SKIN/スキン』のガイ・ナッティヴ(ナティーヴ)監督が、『聖地には蜘蛛が巣を張る』でカンヌ映画祭女優賞を受賞したザル・アミールと共同でメガホンを取ったスポ根ドラマ…というよりサスペンスドラマとして括った方が適切。イランの柔道代表選手が国際大会でイスラエル代表との対戦を棄権するよう政府から命じられたという信じがたい実話をベースにしており、緊迫感がある上に柔道の試合を劇的に魅せている。ボクシングやMMAなどと比べると地味だが、やっぱり柔道も格闘技の一種。柔道経験者の自分としては、初めて画的に生える柔道映画が観られたという喜びがあった。
『SKIN/スキン』ではネオナチグループから脱退しようとする青年を描いたが、本作はまさに宗教からの解脱。ネオナチ青年はグループ脱退の証として顔中のタトゥーを剝ぎ取ったが、柔道家もまた最後にある物を剥ぎ取る。それは栄光と自由を奪われた柔道家のプライドだ。
イラン・イスラム政権が強いる抑圧と支配を痛烈に批判した骨太な一本。観る事が出来た東京国際映画祭出品作の中でもトップクラスの出来栄え。日本での一般公開を切に望む。

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regency