「勧善懲悪で試合の描写も単調」TATAMI Takkさんの映画レビュー(感想・評価)
勧善懲悪で試合の描写も単調
タチの悪い勧善懲悪のアメリカ映画を観ているようだった。
今だにイラン悪という印象を植え付けたいプロパガンダ映画のようにも思えた。なぜイラン政府はイスラエルとの試合を拒むのか、また、外交官などが、国家の理不尽とも思える決定に従順に遂行するのかを納得させる理由が演出としてなく、イラン映画の「別離」を観たことのあるものとして、悪役とされた側の、まるで北朝鮮のような洗脳された工作員や外交官の無情で理性のない拉致・脅迫に違和感を抱いた。試合の演出はスポーツ映画より迫力がなく、政治問題としては一方的な見方しかない。スカーフを外すことがまるで国家的束縛からの解放、自由を尊重する意味としての演出が主張しすぎていて呆れた(イスラム教自体を否定しているのか?)。こんな映画が賞をとれるなんて、審査員はアメリカかどこかから資金提供されているのか?この映画を評価する方は今までどのような政治テーマの映画を見てきたのだろうかと疑うほど稚拙な映画だった。
コメントする
