「母親を演じたジアン・チンチンの狂気は必見」西湖畔(せいこはん)に生きる エロくそチキン2さんの映画レビュー(感想・評価)
母親を演じたジアン・チンチンの狂気は必見
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2021年外国映画ベストテンの第2位とした驚嘆の傑作「春江水暖 しゅんこうすいだん」のグー・シャオガン監督作。
釈迦の十大弟子のひとり・目連が地獄に堕ちた母を救う仏教故事「目連救母」に着想を得たとのこと。
高く連なる山々。
山腹に広がる茶畑。
そして川の対岸に立ち並ぶ高層ビル。
何千年という時を経ても変わることがない自然と泡の如く生まれては消える人間、あるいは建造物を対比する情景に激しく感動する第一章。
西湖のほとりに暮らす母と息子。父は10年前に失踪し、母が茶摘みをして息子を育て上げた。
母がマルチ商法に堕ちる第二章。母親を演じたジアン・チンチンの狂気は必見だが、それにしても長過ぎた。つら過ぎた。
マルチが作品の普遍性を低下させた。
そして短か過ぎる再生の第三章。
もっと癒して欲しかった。
歳とったせいか「映画は悲劇である」と言えなくなってきた😢
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