「小さな「日本人」」小学校 それは小さな社会 多田納人さんの映画レビュー(感想・評価)
小さな「日本人」
「敵」を見に行ったときに予告編を目にして気になっていたのですが、タイミング合わず見逃した映画がありました。
2024年公開の「小学校 それは小さな社会」です。
先日偶然NHKEテレで放映するというので、やっと見ることが出来ました。
東京世田谷の小学校に1年間密着したドキュメンタリー。
ナレーションもなく、ひたすら生徒と先生を追いかける。
新入学の1年生は、「小学校」という集団生活に徐々に溶け込み馴染んでいく様子や、6年生は1年生を世話したり係の仕事をしていくなかで、成長していく姿を見ることが出来ます。
子どもが「学校」の中で成長する瞬間を見ることが出来るのは教諭だけであり、親と言えども成長した後の姿しか確認することが出来ません。
その意味でも非常に貴重なドキュメンタリーです。
しかし、タイトルにあるように子どもたちは、「成長」というより、手の挙げ方にまで細かな「きまり」のある小さな社会に適応せざるを得ない、ようにも見えます。
こうして小さな「日本人」が誕生していく。
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