劇場公開日 2024年12月13日

「都内の小学校での、普段の生活模様。 1年生と6年生にフォーカスを当...」小学校 それは小さな社会 woodstockさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0都内の小学校での、普段の生活模様。 1年生と6年生にフォーカスを当...

2025年7月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

斬新

都内の小学校での、普段の生活模様。
1年生と6年生にフォーカスを当てて、1学期から3学期まで。

4月、ランドセルが重たそう、落ち着きのない新1年生、その子らを手伝う6年生。
徐々に集団生活や規律を学び、
年度末には、新2年生として次の新入生を迎える準備とか、卒業式の準備とか。

授業の合間には、給食とか掃除とか靴箱整理とか etc.

日本で生まれ育って、確かにかつて通った道なのは間違いないのですが
あらためて体系立てて紹介されると、すごく規律を訓練されていたのだなあと、再確認になる映像でした。

本作の英語題がまた刺激的で…
"The Making of a Japanese"
劇場公開は、日本より他国が先だったそうですが。

映画中でも、日本の教育体系は "諸刃の剣" だと指摘されていたとおり、
集団ありきで、皆が平均に近づく、よほどの乖離は減る、でしょうね。
自己主張より全体調和。

久しぶりに日本に戻った人から
"日本は、下がひどくない"
(平凡な人でも、そう悪いわけでもない、の意味)
のような言い方をされることが、しばしばあります。

一方で、飛びぬけた人が日本では出づらいことにも納得です。
スーパー人材が少なく、トンデモ犯罪も少なく。

耳と胸が少し痛くなる映像記録でした。

woodstock