「英語版タイトル『日本人の作られ方(THE MAKING OF A JAPANESE)』の方がしっくりきます」小学校 それは小さな社会 はなちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
英語版タイトル『日本人の作られ方(THE MAKING OF A JAPANESE)』の方がしっくりきます
ドキュメンタリー映画としての技術的な面はちゃんとしていると感じました。
一方で、描かれていた内容は、教員が子供をコントロールするために強い口調で威圧する姿で、観ているこっちまで緊張し、何度も心臓がギュッとつぶされました。とても辛い映画でした。
ここに出てくる教員は、自分のやっている「子供のために、よかれと思って」やっているその方法を、私のような元小学生に否定されたくはないでしょう。ですが、威嚇することで相手を操るというのは、犬のしつけと変わらない。この映画に登場した教員の皆様には、このままのやり方で本当にいいのか、振り返って考えてくれていることを望みます。
朝一番に学校に来て、自分のクラスの机をぴったり揃えているあの先生が、一番ケアが必要に感じました。これ以上、強い口調で威圧して思う通りの行動をさせるこの方法を連鎖させて欲しくない。
減り続ける教員、増え続ける不登校、増え続ける若者の自死も同時に考えたい。
子供同士で靴箱の靴のおき方をチェックさせ報告させるという悪趣味な方法で、日本人の礼儀正しさが作られているなんて恥以外の何物でもない。
児童個人に貸与されているはずのタブレット端末を、教員が無言で取り上げる行為は窃盗とどう違うのだろうか?
コメントのお返事:
コメントありがとうございます。嬉しいです。
PISAとかOECD の調査とか?の学力的な面は日本は上位ですが、一方で幸福度や社会を変える力があると思える点は低いですね。この辺りも含めて考えたいですね。
考え直してみましたが、子ども同士で靴の揃え方をチェックさせるのは、自分にはやっぱり悪趣味で恥に思います。そういう部分が映像化され、改めて日本の教育の一部分と向き合うきっかけをいただいたのはいい事だと思います。
これはこれでありのままでいいと思っています。批判は簡単です。ましてや恥とは、感情的かもしれませんね。OECDの調査では成人力調査も含めて、教育は常に上位です。海外の人は、その秘密を知りたがっています。行儀がいい日本人の育て方も知りたがっています。こんな一面で、日本人が育つ理由はないんだから、構いません。
問題は、ストライキさえしない、何でも学校教育に押しつける日本社会です。ただし、勉強だけの学校も退屈でやってられないとは思います。海外にあんなにたくさんの行事があるでしょうか?!子どもたちも教員も負担でしょう。