劇場公開日 2024年12月13日

「小学校6年間」小学校 それは小さな社会 romiさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0小学校6年間

2025年2月14日
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鑑賞方法:映画館

SNSで見かけて観ようと思ったが、県内では3館しか上映がなく、いちばん近くでも車で1時間の距離。しかも調べたら朝1の回しかない。厳しい。
それでもやはり観てみたく、小学1年生の子を学校へと送り出してから大急ぎで車に乗り込み、通勤ラッシュの道をはらはらしながら走り、しかも未踏の地なので駐車場入口が分からず周辺道路うろうろしてさらにハラハラし、なんとか時間ぴったりにシアターに入れました。
1年生と6年生ってこんなに違うんだなあ。同じ場所で学んでいるのが不思議なくらい、無駄に走り回り地面に寝転んでごろごろしちゃう1年生は100%子供!って感じだし、先生に敬語で話し会釈をする6年生はもう90%くらいは大人だ。
うちの1年生も、こんなふうに6年生に面倒見てもらいながら、学校に慣れていったんだろう。そして今ごろこんなふうに楽しそうに授業を受けて、給食の配膳や清掃も頑張ってるんだろう…などと思いを馳せつつ観ていました。

あと、高校ですが元教員なので、どうしても先生目線で見てしまった。こんなに違う生き物を教える小学校の先生は大変だな。1年生に対しては親のように大きく包みこみ、6年生に対しては背中を叩いて送り出す。子供子供していた頃を知っているからこそ、卒業式の日は感慨ひとしおなのだろう。
他の学年の先生から◯年生さわがしかったねと言われて、すみませんと謝る感じ、職員室あるあるで笑った。修学旅行の夜、生徒が静かになるまで見守らないといけないので薄暗い中で小声で話す感じも、教員あるある。そのあとも反省会とか明日の打合せとかで遅くなるから、修学旅行の引率は4、5時間しか寝れなくてきつかった…と思い出。

小学校を舞台に、児童たちの成長を映しつつ、先生たちの裏舞台もバランスよく扱われていて、面白かったです。

romi