劇場公開日 2024年12月13日

「涙がでました」小学校 それは小さな社会 うさぎさんさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0涙がでました

2025年1月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

知的

涙がとまりませんでした。

仏教では仏性は万人にあると説かれているが、それを証明する映画だと思う。

人は、大人になるにつれて悪縁に接することが増え、もともとある仏性がだんだん埋没してしまうのだろう。

でも、仏性は消滅するようなものではない、本来備わっているものだから。

万人成仏、だれでも仏になれる。仏とは超越した存在ではなく、普遍的な存在で、釈尊のような生き方ができるということだろう。

人はよく勘違いをする。仏になると楽な暮らしができると思ってしまうのだ。でも釈尊の人生を振り返ってみれば、それは苦労の連続であり、決して楽な暮らしではなかった。

ただ、どんな苦労にもめげることなく、悠々と人生を生き切ったということ。私たちも同じような人生を歩むことができるということが、万人成仏ということだと思う。

小学校のときは、自分の仏性と向きあい、育む時代といえるのではないだろうか。

長い人生のなかには、さまざまなことがあり、理不尽なことも多い。でも、小学生のころに学んだことは、それらに飲み込まれることなく、すばらしい、満足できる人生を歩むための礎になるのだろうと思う。

うさぎさん