「涙がでました」小学校 それは小さな社会 うさぎさんさんの映画レビュー(感想・評価)
涙がでました
涙がとまりませんでした。
仏教では仏性は万人にあると説かれているが、それを証明する映画だと思う。
人は、大人になるにつれて悪縁に接することが増え、もともとある仏性がだんだん埋没してしまうのだろう。
でも、仏性は消滅するようなものではない、本来備わっているものだから。
万人成仏、だれでも仏になれる。仏とは超越した存在ではなく、普遍的な存在で、釈尊のような生き方ができるということだろう。
人はよく勘違いをする。仏になると楽な暮らしができると思ってしまうのだ。でも釈尊の人生を振り返ってみれば、それは苦労の連続であり、決して楽な暮らしではなかった。
ただ、どんな苦労にもめげることなく、悠々と人生を生き切ったということ。私たちも同じような人生を歩むことができるということが、万人成仏ということだと思う。
小学校のときは、自分の仏性と向きあい、育む時代といえるのではないだろうか。
長い人生のなかには、さまざまなことがあり、理不尽なことも多い。でも、小学生のころに学んだことは、それらに飲み込まれることなく、すばらしい、満足できる人生を歩むための礎になるのだろうと思う。
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