「外国人と日本人で印象が違うかも」小学校 それは小さな社会 wyethさんの映画レビュー(感想・評価)
外国人と日本人で印象が違うかも
都内の小学校の、児童と先生の1年間を追ったドキュメンタリー。
日本人が見たらあるある満載なのだが、外国人は違和感を覚えるのかもしれない。学校の中での委員会活動や給食掃除の文化、外国の学校とはおそらく大きく異なっているだろう。
でも時代や地域によっても違うよね。まず私服で学校行ってるのが、個人的には進んでるな、という印象がありました。今の東京の小学校ではふつうなのかしら?
英題が「Making of a Japanese」となっているのにも、日本の教育を相対化しようとする意図を感じるが、映画自体はシニカルなものではない。
是枝監督などを意識していると思しき、明るく柔らかいライティングもあり、どちらかというと、小学生と先生の成長と変化を、慈しむように撮っている。見ているこちらが歳をとったからなのか、監督の狙いなのか。いずれにしても、ドキュメンタリーとしてはほのぼの系でよかった。
それにしても、長期にわたって校内を取材させた学校もよくやるなと思う。まさに映画に描かれているように、大変忙しい先生方にも協力してもらっている。もちろん顔も隠さない。なんとなく閉鎖的な描かれ方をすることの多い日本の学校だが、このオープンさはちょっと意外だった。
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