劇場公開日 2024年3月1日

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「今週は本命枠に近いが、ややストーリーがわかりにくいところも。場合により2回目もあり。」ARGYLLE アーガイル yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0今週は本命枠に近いが、ややストーリーがわかりにくいところも。場合により2回目もあり。

2024年3月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

今年87本目(合計1,179本目/今月(2024年3月度)5本目)。
(ひとつ前の作品「52ヘルツのクジラたち」、次の作品「映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)」)

 今日最後の作品になります。

 こちらの作品、大阪市では映画館では満員(表示上×扱い)というのが印象的でした。

 海外作品のこの手の作品は有名作品の原作や派生作品というのが多いのですが、それとは違う作品です。ここでは「スパイアクション」という扱いでそれはそれで正しいのですが、やや「コメディ要素」もあるような気がします(程度問題か)。また、2023~2024年の作品なので、ITに関してもかなり細かいことが登場します(一般的なIT知識で足りるように配慮されています)。

 この関係上(「スパイ」アクションである、という関係、および、展開の都合上)、誰が黒幕だの何だの書き始めるとネタバレどころの話ではないので省略します。

 また、この映画は映画の公式サイトほかの扱いでは「光の点滅に関しての注意書き」はありませんが、マシンガン等をぶっ放すシーンが結構多く(特に後半から舞台が移るところ)、ややちかちかする部分があります。迷ったら後ろ側の席をお勧めします。

 この手の洋画では原作作品ありの有名作品ばかりが多いですが、本作品はそうではないので、すなわち、すべての方がイーブンな(平等な)状況で見ることができる等、前提知識を要求としない等良いところが多かったです。迷ったらおすすめです。

 採点に関しては以下を考慮しましたが、フルスコアです。

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 (減点0.2/英文法に関して)

 ・ 序盤の「記者会見」のシーンでのやり取りで「もしあなたが~だったら、どうしますか?」の部分が、If I was .... になっていたのが気になりました。

 この部分は「もしあなたが~だったら」というのは実際にそうなることがない「却下条件」(クローズ・コンディション)なので、日本の英文法上は仮定法過去(より専門的には、条件法)になるのが正しく、そのときは If I [were] になります(この点、wasにすると、「もし明日晴れたら」のように「半々の条件」(開放条件、オープン・コンディション)になり、直説法になるので、was/wereの使い分けは実は根本的な理解の差につながります(ただ、この点、英語では法(直説法、条件法、仮定法ほか)の概念が薄く、これらの法の概念が動詞の活用としてあらわれみっちり学習するフランス語、スペイン語等とそもそも異なり、英語では「動詞の活用が大半衰退している」状況ではネイティブでも間違えることがあるのは知られた事実で、こうした点はネイティブの帰責性は低いので(英文法のこうした「無頓着」な部分それ自体は出演者の責任ではない)、採点上考慮しています。

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yukispica