「中島歩はずっとこういう役やってほしい」違う惑星の変な恋人 わたろーさんの映画レビュー(感想・評価)
中島歩はずっとこういう役やってほしい
初期の今泉力哉映画を思い出す、恋愛の矢印が一向に交わりそうで交わらない恋愛会話劇。登場人物が叫んだり大泣きしたりしないのに、感情が揺れ動いていることはちゃんと伝わる湿度の高い映画。自分の好みだった!
『階段の先には踊り場がある』も楽しく見たんだけど、ユーモアの鋭利さは遥かにこちらのほうが好みで、会場も笑いが起こっていた。「えっ?」「何?」「なんで?」が続くコミュニケーションの齟齬に対して、徹底的に会話で解決・前進を図ろうとする面白さと滑稽さが魅力。
外野として見てると、あなたのことを一生懸命愛してくれる人といたほうが幸せになれるのにな〜って思うのにダメ男に惹かれてしまう説得力。そしてダメ男を中島歩が演じる説得力。棒読みってわけじゃないのに言葉に実体が伴っていない男を演じさせたらもう天下一品(愛なのに・偶然と想像・よだかの片想いなど…)。
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