劇場公開日 2024年2月2日 PROMOTION

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ダム・マネー ウォール街を狙え! : 特集

2024年1月29日更新

7年無職→30億円ゲット! 資産400億円→一文ナシ!
【気絶レベルの逆転劇】=たった2年前のまさかの実話
究極の推し活が生んだ革命的事件を、映画.com編集長も
激烈オススメ! ~スカッと&胸アツ超良作~

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めちゃくちゃドラマティックで、スカッとした気分にさせてくれる、本や映画のなかの胸アツな逆転劇。例えば、7年間無職だったフツーのサラリーマンが、ある事件で30億円ゲット。かたや資産400億円の超リッチなエリートが、一文ナシに――こんな気絶レベルの逆転劇、フィクションの世界でもさすがに盛り過ぎ!? いやいやこれ、たった2年前に起きたまさかの実話なんです。

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にわかには信じがたい、ジェットコースターのような一発逆転劇を描いた映画「ダム・マネー ウォール街を狙え!」が、2月2日に公開される。舞台は、株式投資の世界――そう聞くと難しい映画だと感じるかもしれないが、専門知識なしでも十分に楽しむことができる、ポップでキャッチーな作品だ。何よりこの凄まじい逆転の高低差が、直感脳を揺さぶってくる!

さらに、上記のあらすじに衝撃を受けている皆さんにお伝えしよう――本作のサプライズは、逆転劇だけではない! この記事では、驚愕の物語の見どころをご紹介。さらに、その“革命的事件”をリアルタイムで目撃し、本作を激烈に支持する映画.com編集長のレビューをお届けする。


【予告編】SNSで集結した個人投資家たちが金融市場を席巻!

【作品概要】ゲーム好きオタクの推し活、世界巻きこみ
大バズり!? 高低差えぐすぎ!気絶レベルの絶頂逆転劇

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予告編を見ていただければお分かりかと思うが、本作の題材となっているのは、コロナ禍の2021年に起きた“ゲームストップ株騒動”。多くの人々の人生が一瞬で激変し、「高低差えぐすぎ!」と白目を剥きそうになる、気絶レベルの逆転劇が繰り広げられる。この項目では、物語の見どころ=サプライズの数々を見ていこう。

●見どころ①:全ては、1人のゲーム好きYouTuberから始まった――SNS時代のフランス革命、奇跡の反乱劇!
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全米、いや全世界を揺るがせたのは、1人のゲーム好きなオタク、キース・ギル。赤いハチマキに猫のTシャツ、見る者を笑顔にさせる(!?)姿で、“ローリング・キティ”と名乗り、SNSやYouTubeで活躍している。そんな彼は全財産5万3000ドルを、こともあろうか、時代遅れで倒産間近と囁かれていたゲームストップ社(実店舗によるゲームソフトの小売り企業)の株につぎ込んでいた――!

まさに究極の推し活=株式投資で、ゲームストップ社を応援し続けたキース。彼の行動は共感を呼び、全世界でバズりにバズった。そんなヒーローらしからぬヒーローは、後に「SNS時代のフランス革命」とも評される奇跡の反乱劇を巻き起こすことになる!

●見どころ②:無力なオタクVSこの世の富を独占する、ウォール街の強欲エリート!
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「Reddit」というSNS(「2ちゃんねる」みたいなクラシック風味の掲示板)を拠点に、「自分がゲームストップ株に投資する理由」を発信し、「何ドル投資し、いくら儲かったか/損したか」の損益情報をリアルに公開したキース。身を削りまくっている彼の主張は、人々の心を動かし、やがて大きな社会現象へ。人々はゲームストップ株をこぞって買いまくり、株価は一気に爆上がり!

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これに動揺したのは、同社株を“ボロ株”と見なしていた、この世の富を独占するウォール街の億万長者たち。彼らは「空売り」(※簡単に言うと、株価が下落すると利益が得られる投資手法)によって、巨額の利益を得ようとしていたが、思わぬムーブメントで、その計画を狂わされることに。

「オタク率いる無力な一般市民VSウォール街の強欲エリートたち」――シビれる戦いの火蓋が、いままさに切って落とされた!

●見どころ③:これ、たった2年前の出来事 世界を揺るがしたぶっ飛ぶ事件を、早くも映画化
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さらに驚きなのは、この騒動がたった2年前の出来事である点。自分がリアルタイムで体験してきた出来事の映画化作品は、自分も登場人物の1人になったようで、スリルや臨場感も段違いだ(映画.comユーザーのなかにも、当時、ゲームストップ株を買った人がいるのでは?)。株式市場の早さに劣らぬスピーディーな映画化。それは、いかにこの題材が魅力的であったかの十分な証明にもなるだろう。


気になるクオリティは? 辛口批評サイトが超良作認定
狂乱の疾走感・Fワード×強烈プレイヤーたちに大興奮

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物語が面白そうなのは分かったけれど、気になるのはそのクオリティ。そこは安心してほしい、辛口批評サイト「Rotten Tomatoes」では、批評家スコア84%、観客スコア85%という“超良作認定”を獲得している! この項目では、高評価の理由に迫っていこう。

●高評価の理由①:Fワード連発、飛び交うミーム! 疾走感満載のマネーゲームに熱狂
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「株の映画だから、難しいのかな……」という方も心配ご無用! 株初心者の筆者も不安に感じていたが、最後まで大笑いしながら楽しめた。最低限、「空売り」という単語だけ押さえておけばOKだ。

予告編にも開始3秒でFワードが登場する通り、Fワードが連発され、“ミーム”と呼ばれるネタ画像&動画やネットスラングがショットガンのように飛び交う軽いノリで、狂乱のマネーゲームが疾走感満載で展開。スマホを操作するだけ、一瞬で巨額のお金が動く。そして、騒動に関わる人々の資産が都度表示され、その懐具合がオープンされるのも、最高にヒリつく演出だ。「まぁそりゃFワードも出るわな」という究極の世界が、ポップに描かれている。

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一方で、ゲームストップ株騒動は、コロナ禍での孤独や将来への不安を背景に、人々の鬱憤が、絶対的な経済格差に風穴を空けた革命的な事件ともいえる。ポップな物語のなかに確かに息づいている、困難な時代を生きる人々の胸を打つドラマが、高評価の理由なのだ。

●高評価の理由②:ポール・ダノ、セス・ローゲン、セバスチャン・スタン… ハマり過ぎのクセ強キャスト、揃ってます
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そして映画ファンをニヤリとさせるのが、この絶妙なキャスティング。メインキャストはほぼ全員が実在の人物を演じていて、エンドクレジットではその“答え合わせ”もできるが、ハマり過ぎていて最高!

「フェイブルマンズ」のポール・ダノが、一目見たら誰もが好きになってしまうキースの親しみやすいキャラを表現。ダノは実際のキースの動画を研究し尽くしたそうで、猫が飛び上がるコミカルなYouTubeのオープニングは、“完コピ”レベルの仕上がりだ。

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一方、「ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋」「フェイブルマンズ」のセス・ローゲン、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」のセバスチャン・スタンらが、魑魅魍魎が跋扈する金融業界のプレイヤーたちを、強烈な存在感で演じている。そして監督が、「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」など、実話映画の名手であるクレイグ・ギレスピーとくれば、本作のクオリティの高さを十分に感じていただけるだろう。


【編集長レビュー】事件の目撃者は、映画をどう見た!?
「投資に詳しくない人でも、十分に楽しめる映画」

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ここで、実際に事件をリアルタイムで経験し、本作を鑑賞した映画.com編集長・駒井尚文のレビューをご紹介。「投資というよりは完全にゲーム」と語る前代未聞の事件の顛末、「胸熱案件」だったという満足度の高い本編について、語った。

●自分が経験した事件の映画化…「ちょっと感無量です」
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本当に映画になったんですね。ちょっと感無量です。この、ゲームストップの案件は非常に印象に残っています。当時、毎日ネットでニュースと株価をチェックしていましたから。

コロナ禍でロックダウンとなったアメリカ各地では、株式投資にのめりこんだ(コロナ禍で巣ごもりになって、株式投資を始めた)人々が数多くいて、そんなにわか投資家たちを熱狂させたのが、この「ゲームストップ事件」でした。さて、どんな事件だったのか?

●実際の値動きは? ジェットコースターのような激しいアップダウン
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こちらは、過去5年間(2018年末から23年末)のゲームストップ株(ティッカー:GME)の値動きを示しています(TradingViewのチャートより)。地を這うように低迷していた株価が、2021年初頭にもの凄い勢いで上昇しているのがお分かりいただけるかと。その直後、株価は急激に下がり、さらに急騰している様子も見て取れます。

ゲームストップ株は、約2週間で8倍も上昇し、その後一気に8分の1に下がり、そこから6.5倍上昇するというあり得ない動きを見せました。

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この、ジェットコースターのような激しい株価アップダウンの裏で起こっていた出来事を描いたのが、本作「ダム・マネー ウォール街を狙え!」なのです。なかなかの胸熱案件です。

もう、ここまでの説明で「見たい!」と思った方にはこれ以上語りたくないのですが、もう少しだけ情報を付加しておきます。

●騒動のプレイヤーたちが次々登場 あのイーロン・マスクも!
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株価の上昇を煽っていたのは、元々はひとりの個人投資家です。その男は「ローリング・キティ」と名乗り、赤いハチマキに猫のTシャツ姿でSNSを使ってゲームストップ株(GME株)を煽ります。

そのパフォーマンスがコロナでヒマな人々の共感を集め、GME株が連日暴騰を続けるのです。本編にも別件で少しだけ登場しますが、当時イーロン・マスクもTwitter(今のX)で株価の上昇を煽っていました。

●ヴィヴィッドに描かれる一般の投資家たち 「投資というよりは完全にゲーム」
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この映画で斬新だったのは、女子大生や病院に勤める看護士、そして当のゲームストップのお店に勤める従業員など、実際にGME株の売買に参加していた人たちの姿がヴィヴィッドに描かれている点です。

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彼らが株の売買に使っていたのは「ロビンフッド」というスマホアプリ。アプリでGME株をチェックして「BUY」ボタンをタップすれば、画面にパーっと紙吹雪が舞って取引終了です。彼らは、毎日スマホアプリを片手にローリング・キティのSNSをチェックして、「今日は一日で90%も上がったぞ!」「まだまだ上がるわ。買い増すのよ!」という動画をTikTokにアップするのです。「投資」というよりは完全に「ゲーム」ですね。

●投資のことがあまり分からない人でも十分に楽しめる映画
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この騒動は、やがて当局の介入などを経て沈静化します。GME株のアップダウンも通常運行に戻りました。今となっては、当時ほどの激しい株価の動きは今後市場では起こりえないだろうと言われています。アメリカの株式市場でもまれに見るレアケースなのです。

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冒頭でも述べましたが、今回、その歴史的な騒動の裏側が映画で見られるというのは嬉しい驚きです。「主人公の家族に、そんな出来事があったのか」「ゲームストップで儲けた人もたくさんいたけど、当然、損した人もいたんだね」という、非常に興味深いドラマもたくさん登場します。

すでに本編を見た私の知人や編集部のスタッフも口を揃えていますが、投資のことがあまり分からない人でも十分に楽しめる映画です。是非、映画館でご覧になって、つい最近起こった大規模なマネーゲームの顛末をお確かめください。 (駒井尚文)

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