「ジブリのアヌシー受賞作は狸と豚」リンダはチキンがたべたい! ジョンスペさんの映画レビュー(感想・評価)
ジブリのアヌシー受賞作は狸と豚
背景とキャラの絵柄が一体感のある高畑勲的、かぐや姫のものがたり的表現を楽しむ仏アニメ。しゅるしゅるとしたゆるい輪郭の多数のキャラをカラフルなカラー1色で表わし、また同じ家族は同系色でまとめることで、関係性も見失わずにすむようになっているのがうまい。
やんちゃなガキどもに身勝手な大人、ゼネストにシングルマザーに権威的な警官に…と来て、最後はパプリカチキンでみんな連帯という、フランスっぽさ?のあるドタバタ話ではあるが、それがおもしろいかっつーと…? ただ、パパの料理を回想する歌のシーンではちょびっとじんわり。
最近よく耳にするようになったアヌシー映画祭、アニメ表現の新しさに重点が置かれてんのかと思いきや、2024年度は日本から窓際のトットちゃんとか屋根裏のラジャーなどもエントリーされてて、なんでもアリかよ!という気持ちに…。
コメントする