劇場公開日 2024年4月12日

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「落ち着くところはトリがトリもつ縁のお話でした」リンダはチキンがたべたい! ばとーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5落ち着くところはトリがトリもつ縁のお話でした

2024年4月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

手書き風の描線とビビッドな色使いで、ストーリーも絵面もフランスを濃厚に感じさせる世界観が構築されててとても楽しい。お母さんを線画だけであんなにムッチリ色っぽく描写できるって、さすがスケベではどこに出しても恥ずかしくないフランス人

そもそも鶏肉が手に入らないのがストのせいっていう設定自体フランスっぽいし、だからといって農家から生きた鶏をパクってくるって強引なストーリー展開は日本人の考え及ばないとこ。日本でこんなアニメつくったら大炎上や。

さらにその鶏を見て、早く締めて、とか、締めるとこ見たい、という子供の反応も我が邦とのメンタリティの差を感じて面白い。生きたニワトリを見て「食べちゃうのかわいそー、もうチキンいらない」なんて甘ちょろいことを言わないのがたのもしいです。食育とはこうありたい。

お母さんだけでなく、叔母さんやら警官やら登場人物みんなひとクセあって、自己主張がすごく強い。フランススタンダードの人物像をカリカチュアライズするとあんなふうに描かれるんだろうね。

でもって、最後はお母さんやら叔母さんの恋愛の芽生えを匂わせてのエンディングに持ち込むんだから、サゲまでしっかりおフランスでした。

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ばとー