「泣いちゃった」ロボット・ドリームズ 環さんの映画レビュー(感想・評価)
泣いちゃった
ドッグは6月を待つ前にできること本当になかったか~?って思っちゃうけど
まあ思い返してみれば彼の精一杯か
役所で立ち入りを却下され警察にも捕まったりもうどうしていいのかわからない
もしドッグに相談相手や人脈があったら絶対ビーチに入れる
鉄くず回収の彼なんか海開きを前に流れ着いた危険物チェックの仕事を請けて
あそこに来たんではなくて?そうじゃなくても入り込むスキルのあるキャラなわけで
ドッグにはそれがない。グイグイ行ってポリスメンの同情を買えたりもしない
ダメと言ったら本当ダメなままならなかったものの示唆などもあるのかなぁ
当時のニューヨークとか別に知らんけど
とはいえ孤独に絶望してるわけじゃなく、人恋しいし孤独を埋める挑戦は色々する
ひとりでもスキーツアーやハロウィンは参加して…余計孤独を感じとる
あの不器用さ、すごく普通ね。刺さるわ
友達ロボットは誰相手でも優しく振る舞う機械であるはずだけど
ロボットが見せる気遣いはドッグ、鳥ちゃん、ラスカル
出会った人々から得たものであるわけだ。ドッグもまた学ぶ
関係性が変わっても積み重なり残るもの、人生はそれを続けていくんだよ
はぁ泣けちゃうわ
いま隣りにいる幸せを壊せないから、だからもう…と身を引くのは
ずいぶんウェットであまりにも人間みたいだなあと思うけど
まっドッグとラスカルがこの先出会って
友達になるっていうハッピーもあるかもしんないし
ニブい私にもわかる何度も映るツインタワー、軽やかなSeptemberのリフレインの効果
なによりアニメーションの魅力すごかった
とても追いきれない画面の情報量、目が楽しいのでもっかい見たいですね