「自然と涙が溢れる、切なくも温かみのある作品」ロボット・ドリームズ Toruさんの映画レビュー(感想・評価)
自然と涙が溢れる、切なくも温かみのある作品
アメリカの作家サラ・バロン原作。擬人化された動物たちが暮らす1980年代のニューヨークが舞台。
この、まさに人種のるつぼの如き街で、孤独に暮らす犬とそこにやってきたロボットが織りなす友情と別れ、彼らのその後を描く。
セリフやナレーションがない中、四季の移り変わりに沿って、登場人物の心の機微が巧みに描かれ、主人公たちに引き込まれていく。切なくも温かみのあるストーリーが心に響き、自然と涙腺が緩む。
ニューヨークらしさ溢れる風景、アメリカンブランドを忠実に表現するなど、若かりし頃憧れたアメリカが、カラフルな映像の中に散りばめられ、軽妙な音楽とともに、ニューヨークを感じる作品。
E,W&FのSeptemberが流れる中、涙を流したい方向け。僕的には、見終わってからも、予告編を見直すだけでうるうるが止まらない。
第96回アカデミー賞長編アニメーション賞ノミネート、第51回アニー賞受賞、第76回カンヌ国際映画祭正式出品など、数々の映画賞を席巻していることもあってか、平日の午前中にして劇場の入りは上々。
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