「犬⇨のび太 ロボット⇨ドラえもんの視点で観ると...」ロボット・ドリームズ たかしさんの映画レビュー(感想・評価)
犬⇨のび太 ロボット⇨ドラえもんの視点で観ると...
この作品を観た後にレビューの高評価に驚き、俺は人間的に欠陥なのかと思いました。笑
年代は恐らく80-90年代のNY。
登場人物は人間ではなく、ズートピアの様な動物達が暮らしています。
友達もいない孤独な主人公である犬が、寂しさを紛らわす為に通販でロボットを購入。
犬はロボットと楽しい時を過ごします。
夏の終わりの日、2人は海水浴を楽しみますが、海水を浴びたロボットは動けなくなります。
重いロボットを持って帰ることができない犬は、修理キットをもって出直しますが、その日から海はシーズンオフで、来年の6月まで海水浴の周りに柵が敷かれてしまい、ロボットを取り戻す事ができませんでした。
色々犬は試しますが、一度警察に逮捕されてしまい、それ以降ロボットに会う事はせず、来年の海開き日の6/1まで待つことにします。
海開きまでの間、動けないロボットはその場で季節を過ごす事しかできません。しかし、犬はロボットには会わず、ロボットの代わりに新しい友達求めて、色々遊びに行きます。
しかし、犬の友達作りは上手くいきませんでした。
そして、ついに海開きの当日を迎え、犬はロボットを助けに向かいます。しかし、残っていたのは片足だけでした。
実は犬が自分の友達作りに明け暮れている間、ロボットは別の人に改修されて、新たな人生を送っていました。
結局ロボットが見つからなかった犬は、手頃な価格のロボットを購入して暮らしました。
そんなある日、改修されたロボットは、遠目から一緒に過ごしたあの犬を見つけます。しかし、別のパートナーと過ごす姿を見たロボットは、犬とは会わずにそのままエンディングを迎えました。
この映画をみた感想として、絵柄が可愛い動物だから、良い雰囲気の終わり方に見えそうですが、しかしこの登場人物を 犬をのび太 ロボットをドラえもんと変換して観てください。恐らく、この内容でドラえもんとして上映すると、のび太は批判されると思います。
もしあの犬が、のび太の様にドラえもんを愛しているのなら、6/1まで毎日ロボットに会いに行ってると思います。(逆にロボットも)
バスに乗ればロボットに会える距離なのに、全く行く素振りがない犬は、海まで行くのがだるかったの??と思いました。
もしのび太なら、仮に警察に捕まっても懲りずにまたドラえもんに会いにいくと思います。
結局この犬の周りに誰も居ないのは、他人を愛する感情よりも、無意識に理性や自己損得に重きを置いて、自己中心的に動く人物だから、彼の周りには誰も居ないのだと理解しました。
なので、この犬は何も躊躇わずに、新しいロボットに手を出したんだと思います。
「一生あなたの心に残る」がこの映画のキャッチコピーでしたが、全く心が揺れませんでした。
この映画の予告を見て、てっきり「さよならドラえもん」の様な雰囲気なのかなと思いましたが、よくあるただのカップルの出会いと別れの心情を、犬とロボットで表現しただけの映画で残念でした。
なので結論は、予告に騙された。