劇場公開日 2024年3月8日

「「白夜行(東野健吾)」のアンサー映画」ゴールド・ボーイ YAS!さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0「白夜行(東野健吾)」のアンサー映画

2024年3月24日
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鑑賞方法:映画館

好評価なので、観ました。
原作は未観・未読だが、予告編にも入っている"冒頭シーン"は「火曜サスペンス劇場」では、半年に1回
邦画でも、2~3年に1度は登場する 極ありきたりなシーンから始まる。

登場人物全員のキャスティング センスが完璧で、各自の演技も 非常に高いが、
星乃あんなさんをキャスティングした段階で、監督の頭の中での本作の構想は「白夜行」だったことは疑いようもなく
作品の前半は、白夜行テイストだった。

夏月兄妹は、義兄弟である必要性はなく、本当の兄妹設定で良いし、
2人のそれぞれにまつわる"不良行為"も あえて脚本に組入れる必然性も無い。

作品に派手さを求めたい気持ちは理解できるが、原作者のご都合主義で
とにかく564が多すぎて、主要登場人物の全員が"悪"では、リアリティが欠け、1つ1つの事案が浅くなってしまう。
人間関係にしても、義兄妹と義兄妹があって、養子問題があって。。。
本作制作者は、もっとシンプルな展開に原作改編した方が、作品の深みもでたでしょう。

ラストだが、いちいち名刺を観て、電話番号を押す時間までは無かっただろうから、
直前に通話した相手に
リダイヤルするのが、精一杯。
よって、最後の電話相手は、東刑事ではないので、とうぜん横断歩道ではスルーされて。。。
その後逮捕されるが、実証的には不起訴になる方向性だろうが、本作に隠された鍵が隠されており、
ラストは逆転があって。。。と言う"裁判映画"になるのでしょう。次作があるのなら

撮影はきちんとしていたが、画面全体の色調が、どうも荒くて 暗かったが、これは 何を意図したものか、監督に聞いてみたい。

原作が、どの程度のものか 気になったので、今度「バッド・キッズ 隠秘之罪」を観てみたいと思う。

YAS!
YAS!さんのコメント
2024年5月17日

名無しさん、トミーさん メッセージありがとうございます。

沖縄って、離婚率が高いのは、アメリカナイズされているのかもしれませんね。

映画作中で、主人公が、成長したり、心変わりを描く作品が 多々ありますが、それならば、本作は主人公自身の葛藤を もっと鮮明に演出する必要があったと思います。

YAS!
トミーさんのコメント
2024年3月28日

共感ありがとうございます。
原作が有るので何とも言えないですが、最初の殺人は恋情が憎悪に変わった、衝動的なものに見えました。この辺、朝陽まだ幼いなぁと思ってましたが、最後は想いを寄せてくれた夏月は見殺し、母は手にかけようとする。どこかで人格が急変したのか?とも思いました。

トミー
2024年3月28日

皆さんの評価が高いので見ました。レビュー拝読して、「白夜行」を読んでいたら感じることはもっとあったんだろうな、と思いました。確かに564が多すぎたし、義兄妹設定の必然性は確かに感じませんでした。でも沖縄は離婚率高いからパッチワーク・ファミリーも多いということを示したかったのかなとも思いました。邦画をあまり見ないので新鮮でした

talisman