「【”真の極悪者。”家庭に問題ある中学生男女3人と、沖縄随一の事業家東家の入り婿の男とのブラックダークな駆け引きと数々の非人間的行為を行う一夏を描いたクライム映画。今作は重い余韻を残す作品でもある。】」ゴールド・ボーイ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”真の極悪者。”家庭に問題ある中学生男女3人と、沖縄随一の事業家東家の入り婿の男とのブラックダークな駆け引きと数々の非人間的行為を行う一夏を描いたクライム映画。今作は重い余韻を残す作品でもある。】
ー エンドロールで気付いたのだが、今作は中国の人気小説を基に、舞台を沖縄に移した物語だそうである。ー
◆感想
・東昇(岡田将生)は、義理の両親を二人の思い出の地であるという崖から突き落とす。昇と妻、静(松井玲奈)との関係は冷え切っていて静は彫師の愛人がいる。
そして、静は叔父で東一族で唯一信頼している警察官の東厳(江口洋介)に”私が死んだら、昇に殺されたと思って。”と告げるが、その通りに昇が細工した静が毎朝呑むアプリに、少しづつ入れていた麻薬によるオーヴァードーズで事故死する。
ー 端正な顔の岡田将生の計画性在る極悪さが際立つ。だがその上を行く極悪者が登場する・・。-
・朝陽(羽村仁成)と、夏月と浩兄妹は、家庭に複雑な事情がありつつも、仲が良い。そして、ある日海岸で朝陽が間違えて撮った動画で、東昇の行為を知りつつ警察に届けずに彼に一人2000万×3人の6000万を寄こせと、恐喝する。
ー この全ては、朝陽が提案している。彼の異常性が少し垣間見えて来る。-
・東昇に対し、朝陽は”自分と母を置いて出て行った父(北村一輝)と、その妻になった女を殺してくれ。それで、チャラにする。”と持ち掛ける。
東はそれを飲み、ウサンミに来た父と、その妻になった女に供え物の餅を夏月と浩兄妹を使い、毒殺し予め掘って置いた穴に埋める。
ー ここでも、朝陽は表には、巧妙に出ない。-
・朝陽の父とその妻になった女には朝陽と同級生の女子が居たが、期末試験の結果が出た日に首を吊っている。
ー 再後半に真実が分かる・・。-
・東昇の家で、朝陽と、夏月と浩兄妹は浮かれ気味にデリバリーで食事を摂るが、東昇が飲み物に仕込んだ毒で、夏月と浩兄妹は毒殺されるが、朝陽は危機一髪でそれをハンカチに吐きながら、倒れた振りをする。
ワインを飲みながら海を見ながら寛ぐ東昇の首筋に朝陽が突き立てたナイフ。そして朝陽は血だらけの東昇に”引き抜いたら、死ぬよ。”と冷酷な顔で言い、彼が息を引き取ると”あ、死んじゃった。”と言い、自分の両腕を自分でナイフで切り警察に助けを求める。
ー この時点で、朝陽が頭の良い冷酷な真なる極悪な少年である事が明らかになるのである。-
■物凄く怖かったシーン。
病院から家に戻った朝陽と母(黒木華)。
出掛けようとした母が郵便受けに入っていた夏月からの手紙と写真を見た時の表情。
夏月は自分達が行ってきた事を全て書いていたのである。更に、朝陽が書いていた嘘に塗れた日記の存在も・・。
朝陽は、包丁を握り命乞いする母に近づき、”自分が告白し、振られた同級生の家を出た父と新しい妻との間の女子をも縊死させた事”を淡々と話すが、”母さんは俺の側だから・・。”と言って包丁を降ろす。
そして、母の代わりに買いものに出掛けるが、交差点の向こうで警察官の東厳が、厳しい表情で立っている。<暗転>
<今作は、家庭に問題ある中学生男女3人と、沖縄随一の事業家東家の入り婿の男とのブラックダークな駆け引きと数々の非人間的行為を行う一夏を描いたクライム映画であるが、その中で最も極悪だったのは誰かを描いた作品である。
実に恐ろしいが、大スクリーンに引き込まれた作品でもある。>
NOBUさん、コメントありがとうございます!そうですかー!ログアウトしてはいけなかったんですねー!あー!どうにかなるさ&どうにかする、かな?(本音はもう面倒なので放置したい・・・)
こんにちは。
サイコキラーというのは、多くの場合、特定分野への好奇心が旺盛で、実験・検証好きですよね。
そういう理知的な部分に対してのプライドも高いし、私のような凡人からは、かなり魅力的てもある。
映画の世界でだけならこれからも見たいなと思ってます。
こんばんは!
昨夜のアカデミー賞授賞式を今観たんですが、ノミネートされた全ての作品最高!と最優秀男優、女優賞の役所広司さんと安藤サクラさん熱かったすっね~
改めて映画ファンで良かったと思いました!perfect DaysのBlu-rayは買いですね!てか、私は買います(笑)