「ラストが中途半端」満江紅 マンジャンホン minavoさんの映画レビュー(感想・評価)
ラストが中途半端
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中国(南宋)が北方から金に脅かされる時代。金と内通し和平路線をとる宰相、秦檜 (しんかい)を、秦檜に殺された主戦派の岳飛 (がくひ)派の残党が、金の使者からの書簡を奪い、皇帝、高宗に直訴するという話。でいいのかな?
金を創った、完顔阿骨打は歴史で習った記憶がある。
今年も中国映画を何本か観たが、どれも中国では上映禁止になった作品ばかりだったため、冒頭の中国政府公認マークは久しぶりにみた。香港、台湾の映画はこのマークは見たことがない。
時代劇とはいえ、体制に対するテロを起こす側を描く内容なのに、政府公認なのでどういうまとめ方をするのかドキドキしながらスタート。
主役クラスがムロツヨシ、大泉洋、佐藤二朗によく似た俳優。コミカルなシーンも多く、場内からも笑いが起こる。人が無慈悲に斬り殺されるのは、日本の戦国時代の時代劇同様。喜劇と悲劇のバランスがよい。シーンの切り替えに流れる中華ラップがアクセント。何かしら内容に絡んでそうだったので日本語訳が欲しかったところ。
騙し騙されるスパイ映画並みの展開が見事。
でも、やはりラストは中途半端に感じてしまった。体制に抗うものには救いがないというメッセージが伝わる。
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