無理しない ケガしない 明日も仕事! 新根室プロレス物語のレビュー・感想・評価
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「男」「男」とやたら強調しない
北方領土を眼前に臨む根室の地で、アマチュアのプロレス団体「新根室プロレス」を立ち上げたサムソン宮本氏の奮闘と、彼が病による余命宣告を受けて聖地・新木場 1stRINGで解散興行を行う過程を描くドキュメンタリーです。
僕はプロレスに全く興味がないのですが、リングに懸ける彼らの思いには胸が熱くなりました。「観た人に楽しんで欲しい」というサービス精神が横溢しており、「男」「男」とやたら強調したり「闘魂」などと握り拳を誇示したりしないのがとても魅力的でした。
そして、一人一人レスラーの個性が面白いのです。過去に鬱病を患っていたり、東京生活に挫折して帰って来たり、燻った青春期を送っていたりと、自分の場所を持てなかった人々がマスクをかぶってリングに立つことで輝き始めるのです。失礼な言い方かも知れませんが、新根室プロレスこそが彼らにとって治療院であり、皆の話しをよく聞くサムソン氏は一流のカウンセラーだったのです。
元はテレビ・ドキュメンタリーで、分かり易く真っ直ぐな造りは映画ドキュメンタリーと口当たりが異なりますが、本作はその軽みがよい持ち味になりました。一度、プロレスを観に行ってみようかな。
異色のドキュメンタリー
北海道根室市内で結成されたアマチュアプロレス団体に迫った異色のドキュメンタリー。サムソン宮本会長を中心としてさまざまな職業の人々が心から楽しんでいる姿が印象的で胸が熱くなりました。
2024-38
新根室プロレス代表サムソン宮本の想いよ永遠に!
新根室プロレス代表のサムソン宮本を中心に
仲間たちとの絆と成功を描いたドキュメンタリー。
アマチュアのプロレス団体という、
アマなんだかプロなんだかわからないところが
まずもって私にはツボった。
プロレスとしての興行もいわば笑いを取ること
中心ではあるものの、おっさんタイガーの動きを
見るだけでもちゃんとトレーニングしているがゆえの
動きである。
基本がちゃんとしているから、面白いことをやって
ウケるんだと思う。
ホンモノじゃないとウケない大事な要素だと感じた。
後半は泣けてしまうほど、グッとくる。
サムソン宮本の想いをしっかり受け止めることが
できて、素晴らしいドキュメンタリーだと思った。
サムソン宮本が存命中に興行を見たかった。
知るのが遅すぎたのが心残り。
無理しない ケガしない 明日も仕事!
正直、「他に観る映画無いから観に行こうっと」というスタンスで観に行ったら、劇場は超満員。号泣することは無かったが、選手それぞれのバックグラウンドと共にムネアツになった。道民としては色んな劇場で放映してほしい。
無理しない ケガしない 明日も仕事!
サムソン宮本が プロレス好きによる 北海道の根室の地で プロレスで元気にする為に 生涯を掛けた素晴らしい物語で感激しました プロレスを知らない人でも楽しめる作品です。
根室市出身の都内在住になります。先日ポレポレ東中野にて鑑賞してまい...
根室市出身の都内在住になります。先日ポレポレ東中野にて鑑賞してまいりました。
この先の人生について考えさせられるような映画でもありました。
懐かしい地元の情景や舞台裏の物語と、最初から最後まで楽しめました。
他の方もおっしゃっておりますが、ドキュメンタリーなのに最後の仕掛け(ネタ?)が
凄いな・・・と思いました。
自分含め、来場してたほぼ全員が涙してるように見えました。
また、一つ悔やまれるのが、新木場で行われた解散興行時も東京にいたのに、
行かなかった事をすごく今更ながら後悔しております。
これから先、少しでも後悔しないような人生を送りたいです。
サムソン宮本 FOREVER !
北海道根室市をベースに活動しているインディープロレス団体「新根室プロレス」に密着したドキュメンタリー。
団体の創設者であり社長レスラーでもあるサムソン宮本の純粋すぎるプロレス愛と壮絶な生き様が胸を打つ。
2019年、サムソン宮本は難病・平滑筋筋肉腫と診断される。悩んだ末に19年末での自ら引退と団体の解散を決意する。
最初で最後となる東京・新木場での興行にカメラは密着する。ここまでが前半のクライマックス。
仲間たちや家族の応援もむなしく、20年5月にサムソン宮本は永眠。
彼の遺志を継いだ実弟でレスラーのオッサンタイガーや、最若手のTOMOYAが中心となって再旗揚げを目指す様が、後半の見どころ。
自分はアンドレザ・ジャイアントパンダは知っていたが、彼が所属する新根室プロレスについてはほとんど知らなかったので、全てが新鮮で楽しく観ることができた。
そして改めてサムソン宮本に感謝!
本作のパンフレットは元週プロ編集部の鈴木健.txt 氏の編集によるもので、内容、ボリュームともにちょっとしたムック本レベル。
それでいて1,000円というお手頃価格なので、もし劇場で見かけたらマストバイ!
札幌の映画館は「埼玉」では客は入らないけれど「根室」ならば満席になる
二つほど前の「跳んで埼玉」のレビューで「広い映画館に観客はパラパラ」と書きましたが、本作品は札幌のシアターキノという「狭い映画館がほぼ満席」の状態でした。純粋に観客数でも「根室」が「埼玉」に勝っていたのではないでしょうか。
あらかじめ申し上げておきますが、プロレスファンではありません。と言うか、プロレスには何の思い入れもありません。
ただ、何かに一生懸命になる姿は、見る人を感動させる。その対象はプロレスでも何でも良く、根室でもどこでも良いのかも知れませんが、「新根室プロレス」という素材がすごいので、どのように組み立ててもそれなりの映画が出来るような気がします。
ただ、これを見て「新根室プロレス」を見たいとか「また根室に行ってみたい」という気にはなりません。
それにしても良くこの映画を作ったと思います。銚子電鉄の作った「電車を止めるな」に近いものがあります。
プロレス愛が試される映画
たまたま迷い込んで偶然観てしまったような非プロレスファンの充実組が観たらただ知らないオジサンが死んで御涙頂戴!みたいなチープな映画に感じるかもしれないが、プロレスファンで自分の現状に少しでも不満や疑問を抱えている人が観たら間違いなく涙する名作。
同じく故人のプロレスラーを題材にした「アントニオ猪木を探して」とは全く異なる、日陰で生きた人間達が綴る人間讃歌。前者の映画とは比べ物にならないほど心が熱くなる。
「学生時代の文化祭で良い思い出なんか一つも無いよ」と笑う地味な大人達が懸命に作り上げる文化祭。同じようなポジションで青春を過ごしてきた人間に共感出来ないわけがない。
家族に先立たれ、コロナでプロレスを奪われてゴミ屋敷で暮らす大砂厚、夢破れて故郷に帰り自暴自棄になったロス三浦、不治の病に侵されながら、不器用な人間たちの希望の光になっていたサムソン宮本、プロレスを下地にしたメッセージ性の強い笑えて泣ける人間ドラマ。これぞドキュメンタリー映画の在り方だと感じた。
地方発ドキュメンタリーの究極形
好きなジャンルなので、過去何百とTV・映画ドキュメンタリー作品は観てきましたけど……ちょっと完成度の次元が違うなと思わせる作品。当然ながら構成の妙もあるのですが、終盤「本当にあったこと」のオドロキは驚異的です。「すごい!……人はこういう風に生きて死ねるものなのだろうか……?」と、観た後しばらく考えることになりました。
作り手側に(おそらく意図的に)声高な主張はないにも関わらず、それでもどうしたって、この主人公・サムソン宮本という(全国的には未知すぎる)プロレスラーの信じ難い生き様に引きつけられ、呆気に取られ、笑って、応援して……ついに涙してしまいます。この人のことは世間に知らしめたい!という思いも、しかと感じましたね。
ドキュメンタリーが基本的には「人間の姿をありのままに描く」ものだとしても、サムソン宮本のもたらした磁場は抜きん出て凄まじく、それに引き込まれて人生変わった人々の群像劇でもあります。今「地方で生きる」ということが本当に苦しくなっている時代に、ある種の光明すら見出せた思いもしています。
ザ・ドキュメンタリー
公開日に観てきました。
話題になっていたので内容はある程度予想してましたが、完全になめてました、脱帽です。
TVのドキュメンタリーとして作られて評価も高かったそうです。
映画化に当たっては資金面等課題はあったそうですが、よくぞやってくれたと思います。
実話ベースのフィクションではなくドキュメンタリーだから尚更いいのです。
これ以上のドキュメンタリー映画にはまず出会えないのではないでしょうか。
登場人物が皆優しくて、その優しい彼らが慕う主人公の底知れぬ人間力には驚くばかり。
物語のクライマックスに主人公サムソン宮本さんが仕掛けた「究極の演出」に驚愕し笑って泣いて拍手、そんな作品です。
北海道民かどうかは関係ありません。
プロレスを知らなくても嫌いでも大丈夫。
🐼を知っていればまぁ大丈夫(笑)
鑑賞機会があったら幸運ですから是非。
公開館が増えることを望みます。
イオンシネマさん出番ですよ(笑)
(おまけ)
実話ベースでの映画は観る人の立場や考え方によっては不快感どころか嫌悪感を抱くこともあるので注意が必要ですが、この作品にはその懸念はまずないと思います。
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